「超ド級」の意味知ってますか? 世界の“技術革命”な軍艦3選「国家戦略」すら塗り替えた!?
歴史に名を残す軍艦は、武勲をあげた船だけではありません。技術的な見地から、大きな足跡を残したものも。そこで、20世紀に生まれた軍艦で、エポックメイキング的に世界から注目を集めた軍艦を3つ選んでみました。
「ドレッドノート」が画期的だったワケ
当時の戦艦は、前述したような大中小様々な砲を数多く積むという設計のせいで、1隻に積まれた主砲のうち、自艦の進行方向によって敵艦に向けられる主砲の数が限られていました。しかし、「ドレッドノート」は主砲塔の装備位置を見直すことで、できるだけ多くの主砲を敵艦に向けられるようになりました。その結果、主砲以外の中間砲や副砲を省くことができたのです。
しかも装備する砲を単一化したことで、射撃指揮所ですべての主砲を照準できるようになりました。これは、砲弾が飛ぶスピードや届く距離が同じになることがメリットで、タイミングを合わせて別々の主砲の砲弾を発射し、同じ場所に当てられるようになりました。
加えてドレッドノートは従来の戦艦に比べて船足を速くしたことで、敵艦に接近したり離脱したりという「戦闘のイニシアチブ」を握る能力も与えられていました。
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なお、現代でも時折耳にする「ド級」や「超ド級」といった言葉は、この「ドレッドノート」の出来事に由来します。本来、ドレッドノートとは「抜きんでた」「秀でた」という意味の単語ですが、そこから派生した「ド級」や「超ド級」の言葉が今も使われているのは、それだけ世界に衝撃を与えたからです。まさに海軍史のみならず、一般社会にもその名を残した戦艦といえるでしょう。
そして、同じように海戦の概念を一変させる衝撃を世界の軍事関係者にもたらしたのが、1954年9月に就役した世界初の原子力潜水艦「ノーチラス」です。
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