駅員すら「取れたの初めて…」 人気列車のきっぷ予約は本当に“無理ゲー”なのか? 驚異の競争率&入手のコツ
「みどりの窓口」減る中において
なおレアきっぷとはいえ、「10時打ち」に失敗したらもう買えないと諦めることはありません。(我々が行ったように)発売直後のキャンセルが出る可能性もありますし、キャンセル料がきっぷの額面の30%に跳ね上がる出発日前日の直前には、キャンセルが出やすくなります。私は「運行2日前のキャンセル」を狙ってインターネットで予約状況を確認し、「サンライズツイン」に振り替えたこともあります。
個人的に感じるのが、レアきっぷを狙うために必要なのは「根気」です。インターネットの空き状況を定期的に確認したり、取れなくても諦めずに別の日にチャレンジしたりということです。とはいえ「人事を尽くして天命を待」っても、運には敵いません。
「10時打ち」の待機列に並んでいた人に話を聞くと、臨時「サンライズ出雲」の「シングルデラックス」は、「20回10時打ちしたけど、予約できたのは1度だけ」との声も。また複数人で予約したとしても、取れない時は全く取れないようです。
近年は「みどりの窓口」が大幅に減少しています。JR西日本のようにインターネットでの「事前申し込みサービス」を拡大し、人気設備であっても誰もが平等な機会で「10時打ち」ができるようになるとよいですね。「希望設備のキャンセルが出た場合にメールで自動通告」「希望日以外でも、希望した列車の希望した設備が空いている日を閲覧可能」となれば、乗車率の向上や、駅窓口の対応負担減少が期待できるでしょう。
もしくは人気設備を「ツアー形式」として販売し、きっぶ転売などを行う悪質な人は、乗車時に個人認証を行い予約を無効にするなど、転売を困難にする方法はあるように思えます。こちらも、キャンセルが出た場合は希望者へメールなどで通告するといった販売ルールとすれば、乗車率の向上も見込めるのではないでしょうか。
そして、複数回予約できなかった人は、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」ツアーのように、当選確率が高くなるような仕組みもありだと思います。
【了】
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロ イラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。
脅威→驚異
競争率が高いのは、もうこれしか走ってないからでしょ
ブルートレインがあったころは空気輸送でガラガラだったよ
写真へのリンクに毎度毎度「わっ!」だの「えっ!」だの書いてあって鬱陶しい。品の無いバナー広告じゃないんだからさ・・・