縮小続く「成田エクスプレス」中央線からも撤退のワケ JR「ご意見も頂いていた」 空港特急の理想と現実

空港連絡特急「成田エクスプレス」の運行区間短縮が続いています。多摩地区の空港アクセスを担っていたはずの中央線の乗り入れも廃止に。どのような背景があるのでしょうか。

だったら列車の「役割を変える」

「成田エクスプレス」をめぐっては、昨年から使用車両のE259系の塗色変更が開始されています。この塗色変更では、車体から飛行機のシルエットもなくなり、「空港アクセス」を前面に押し出したデザインから「多様化した利用目的に合わせた都市間輸送特急」となるデザインへ変更されました。

 ダイヤ面でも、千葉駅への停車列車が増えるなど、着席利用を取り込む方針が顕著になっています。当初は純粋な空港アクセス特急だった「成田エクスプレス」ですが、役割は変わりつつあるようです。

 

 なお現在、「成田エクスプレス」の乗り入れが終了する立川、八王子といった主要駅では、成田空港行き空港連絡バスの運休も続いており、「成田空港へ乗り換え無しで行ける公共交通機関」が乏しい状態が続くことになります。

【了】

【画像】この列車が消滅!廃止される「中央線直通」成田エクスプレスの運行時刻

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