スピードアップも!秋田新幹線「県境の難所」ブチ抜く新トンネル 早期実現へ連携協定

山形新幹線に続き秋田新幹線でも新トンネル計画が本格化。

「新仙岩トンネル」早期実現へ連携協定

 秋田県と秋田新幹線新仙岩トンネル整備促進期成同盟会、JR東日本秋田支社は2024年3月8日、新幹線沿線地域の持続的発展プロジェクトに関する連携協定を締結したと発表しました。

Large 230324 norimono 01

拡大画像

秋田新幹線のE6系(画像:写真AC)。

 この連携協定は、秋田新幹線に計画されている「新仙岩トンネル」の早期実現を目指すための協定です。

「新仙岩トンネル」は、秋田新幹線(田沢湖線)の赤渕~田沢湖間に、約15kmの新トンネルを建設する構想です。この区間は県境の峠で、大雨や大雪などの影響を受けやすい課題があります。県とJR東日本は2017年11月以降、新トンネルの整備早期実現に向け、国へ対し予算措置などを求める要望を行ってきました。

 2021年に県とJR東日本は、トンネル整備計画の推進に関する覚書を締結。この時点では工期11年、事業費約700億円を想定していることを明らかにしていました。開通すれば、秋田新幹線の所要時間が約7分短縮され、安定運行も実現する見込みです。
 
 覚書に基づく地質調査は今年度末までの予定で、事業費を精査していく方針。県は2024年度補正予算もしくは2025年度当初予算で、新トンネル整備に向けた取り組みの予算化を検討するとしています。

 今後は、沿線地域の発展に寄与する取組を推進し、トンネルの整備期待効果を最大限に高め、実現可能性を高めていくとしています。ちなみに、現在の東京~秋田間の所要時間は最速3時間37分。新トンネルが実現すれば、3時間30分となります。
 
【了】

【画像】秋田新幹線「新トンネル」整備イメージ

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。