「一宮JCTから南」どうする? ルートは3案! 東海北陸‐伊勢湾岸つなぐ1.5兆円規模の「一宮西港道路」計画とは
いずれも1兆円超え! 一宮西港道路のルート帯案
2024年3月7日に行われた第2回計画段階評価では、これらの検討を踏まえ、3つのルート帯案が示されました。道路はいずれも設計速度100km/hの自動車専用道路です。
「東側ルート」は西尾張中央道の上に高架の道路を通す案です。東海北陸道と名古屋港を最短の約27kmで結びます。コストは約1兆2500億円~1兆5000億円です。
「中央ルート」は海部地域の概ね中央部に新設の道路を通す案です。延長は約28km。コストは「東側ルート」と同じ約1兆2500億円~1兆5000億円です。
「西側ルート」は国道155号の上に高架の道路を通す案です。西尾張や海部地域西部の高速アクセス性に優れます。延長は約30km。コストは約1兆3500億円~1兆6200億円です。
このいずれかで一宮西港道路が整備されると、一宮JCTから名古屋港(鍋田交差点)までの所要時間は、現在の約65分から、約16分~18分に短縮される見込みです。
今後は、このル―ト帯3案の比較・検討に際して重視・配慮すべき項目などを把握するため、再びアンケート調査が行われます。
その後、アンケート結果や有識者委員会での検討などを経て、ルート帯の決定、都市計画・環境アセスメントの手続きなどへと進んでいきます。
なお、伊勢湾岸道の南側では、名古屋三河道路の構想も動き出しています。この道路は伊勢湾岸道から東名高速までを東西に結ぶものですが、このうち西知多道路から国道23号名豊道路までが優先整備区間に設定され、ルート帯案の検討が進行中です。
一宮西港道路と名古屋三河道路が全線にわたって開通すると、名二環の外側に新たな環状道路が形成され、東京から岐阜・米原方面へ抜ける際の新たなルートになりそうです。
【了】
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