ゴジラに最も「やられた」戦闘機とは? 恐ろしさの“引き立て役” 最近じゃ地位が上がってきてる!?
アカデミー賞・視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-1.0』では幻の戦闘機である「震電」が、対ゴジラ兵器として大活躍します。では、ほかの作品ではどのような機体が登場したのでしょうか。
歴代最多出演の戦闘機とは?
ゴジラ70周年記念作品として公開された映画『ゴジラ-1.0』は、日本でのヒットだけでなく、アジア初のアカデミー賞・視覚効果賞を受賞。監督としての受賞はこれまで『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックさんのみだったということで、山崎 貴監督が同賞を受賞したことは国内外で大きな話題となりました。
この作品では、開発途中で終戦を迎えた旧日本軍の幻の戦闘機「震電」が、対ゴジラ兵器として大活躍します。同作ほど重要な役割は果たしていないものの、同様に過去のゴジラ映画でも、実在する戦闘機が数多く登場しています。そのいくつかを見てみましょう。
まず最初に紹介するのは、記念すべき第一作目、1954年に公開された『ゴジラ』の映画ポスターです。ゴジラが戦闘機を1機手で破壊しているほか、左右の端にそれぞれ1機ずつ戦闘機が描かれています。
ゴジラ対戦闘機の脅威をイメージさせるデザインですが、その戦闘機のうちタイトルの「ゴ」の部分を飛んでいる1機は、戦時中を思わせるレシプロエンジンの単発戦闘機で、旧日本軍の機体をイメージしたものと思われます。残りの2機に関しては後退翼が特徴的なジェット戦闘機で、F-86 「セイバー」っぽくみえますがF-86D「セイバードッグ」ではないかともいわれています。ただし、F-86Dの航空自衛隊での導入は1958年ですので、ゴジラが公開された1954年には、まだ航空自衛隊になかった機体です。
そしてゴジラ映画本編の中で、一番多く登場するのは、F-86F「セイバー」です。第一作目のゴジラでは劇中にも登場し、ゴジラに対しロケット弾で攻撃を行います。しかしゴジラは無傷で、航空機程度の火器など効かないと、後の作品に強く印象付ける瞬間となりました。
同機は、第13作目の『ゴジラ対メガロ』まで、数作に登場しており、ゴジラの「やられ役」としての地位を確立しました。
コメント