「解散します!」米空軍公式「A-10飛行隊」電撃発表が意味するもの 人気機の花形チームに何が

独特な外観と、数々の逸話から日本でも高い人気を誇るアメリカ空軍のA-10「サンダーボルトII」攻撃機ですが、その公式デモチームが2024年で活動を終えることが明らかになりました。アメリカ空軍はいつまでA-10を飛ばし続ける予定なのでしょうか。

A-10攻撃機いつまで飛び続ける?

 A-10「サンダーボルトII」攻撃機は、その特徴ある外見と、対地攻撃専門の攻撃機という種別から、現役の軍用機のなかでも屈指の知名度と高い人気を誇ります。しかし、そんな世間の評判とは裏腹に、アメリカ空軍はこの機体を2030年頃までに完全退役させる予定です。

 じつはA-10攻撃機は、対空兵器が発達した現代の戦場では、その能力に疑問符が付いていました。飛行速度が遅くステルス性もないA-10は、対空ミサイルに対して脆弱な存在だといえるでしょう。

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活動停止に合わせてSNSに投稿された画像。最後の活動の年を「FAREWELL TOUR(さよならツアー)」と表現している(画像:アメリカ空軍)。

 そこで、アメリカ空軍はこの機体を退役させ、それで浮いた予算や人員を最新のステルス戦闘機F-35AやUAV(無人航空機)といった新たな装備品に割り当てることを決めています。これを受け、A-10デモチームが所属するデイビス・モンサン空軍基地でも、今年(2024年)2月から段階的にA-10の退役が始まっています。

 今回のA-10デモチームの活動停止も、ホームベースであるデイビス・モンサン基地における機体と人員、双方が削減された影響の結果だと思われます。

 逆にいえば、A-10にとって象徴ともいえるチームがなくなるということは、人気ある同機の退役が目前に迫っていることの現れともいえるでしょう。

【了】

【意外と似合う?】これがベトナム迷彩のA-10「サンダーボルトII」です(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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