新千歳空港への鉄道アクセスが劇的改善? 高速化だけじゃない「スルー化」構想、どんな計画なのか

「新千歳空港駅スルー化」って何だ?

「新千歳空港駅スルー化」は、行き止まり式となっている新千歳空港駅を改良し、石勝線(新夕張方面)や室蘭本線(苫小牧方面)への直通列車が通り抜けられるようにする構想です。現在は札幌方面のみが直通でき、それ以外の方面は南千歳駅での方向転換が必要ですが、新線を建設することで全方位へ直通可能にするというわけです。

 これは、今回初めて明らかにされた構想ではなく、JR北海道が2019年に公表した「長期経営ビジョン『未来2031』」にも盛り込まれていました。

 JR北海道は、この構想について「千歳線を走行する列車を空港アクセス輸送に活用できるようになり、空港アクセス輸送における輸送力の増強が図られます」とした上で、「『北斗』『すずらん』『おおぞら』『とかち』といった特急が停車することで、道南・道東からのアクセスが改善され、新千歳空港の利便性が飛躍的に高まります」(同)と話します。

 ただ、この「新千歳空港駅スルー化」も、現時点で具体的な計画があるわけではないとのこと。札幌~新千歳空港間の高速化と同じく、長期的な目標としての位置づけですが、果たして具体的に動き出す時は来るのでしょうか。

【了】

【画像】これが新千歳空港アクセス「劇的改善」構想のイメージです

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