東京23区の「電車じゃない鉄道」が大化け? 動き出すかLRT構想 “1日数本”の貨物線を活用

東京都江東区の亀戸と新木場を結ぶLRT構想があります。区の新たな交通ビジョンにも盛り込まれた同構想は、しばらく動きがありませんでしたが、一体どのようなものなのでしょうか。

区は「長期的な構想」として位置付け

 LRT構想自体は古くからあり、区は2003年に「LRT基本構想策定調査」を実施。それによると、亀戸と新木場を15分以内で結ぶことを目標とし、更なる将来構想として亀戸以北や新木場以南(東京へリポート、若洲方面)への延伸も目指すとしています。車両は、広島電鉄の「グリーンムーバー」や熊本市交通局が導入している連接車を想定しているようです。

 

 ただ、実現にあたってはLRTと国道357号の平面交差などがネックとなるほか、手厚い公的支援が必要となるなど、早期の事業化には課題が多いことが明らかになっています。そのため、区は事業の実施を慎重に検討する方針を示し、あくまで「長期的な構想」として位置付けてきました。

 

 区は今後、おおむね5年後までLRT構想の検討を実施。2030年代~2040年代前半にかけて検討状況に応じた取り組みを進めるとしています。

【了】

【画像】これが「江東区LRT構想」のルート図です

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