東京23区の「電車じゃない鉄道」が大化け? 動き出すかLRT構想 “1日数本”の貨物線を活用
東京都江東区の亀戸と新木場を結ぶLRT構想があります。区の新たな交通ビジョンにも盛り込まれた同構想は、しばらく動きがありませんでしたが、一体どのようなものなのでしょうか。
江東区が亀戸と新木場を結ぶLRTを検討へ
東京都江東区は2024年4月、「臨海部都市交通ビジョン」を策定。そこに、亀戸と新木場を結ぶLRT構想の検討を盛り込みました。長らく実現に向けた動きがなかったこの構想ですが、今後はどうなるのでしょうか。
区がまとめた「臨海部都市交通ビジョン」は、約20年後の2040年代前半までを見据えた構想。有楽町線(8号線)延伸や羽田空港アクセス線、都心部・臨海地域地下鉄などと共に「臨海部と城東地域を結ぶ南北交通の充実」の促進が明記されました。その具体例としてLRT構想があげられています。
江東区のLRT構想は、JR総武支線(越中島貨物線)の一部や明治通り沿いにある都有地を活用し、亀戸と新木場の約6kmを結ぶ構想です。実現すれば、新木場や新砂といった臨海部の開発が促進され、明治通りの自動車交通量を抑制する効果などが見込まれています。
越中島貨物線は、東京都内にある路線にも関わらず、非電化で残っています。小岩駅から分岐し、しばらく総武線と並行した後、亀戸駅の先で南に進路を変え、東京メトロ東陽町駅南側の「越中島貨物駅」まで向かいます。ここを走る貨物列車は1日数往復ほどで、かなりの「閑散路線」となっています。
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