離陸後も車輪ぶらぶら…じゃない! 旅客機が上空で主脚を「ぴーんと傾ける」理由
「前上がり→前下がり」の機体もあるだと…?
ボーイング777では地上から離れたのち、まるでつま先を浮かせて立つように、いったん前方の車輪が上がった、前上がりの状態になります。その後、車輪を格納する寸前、前上がりの状態からほかのモデルと同様に前下がりに再調整され格納されるとのことです。なお、同じくボーイング製の旅客機である787も、同じように前上がりの状態から前下がりに再調整され、しまわれます。
もちろんこの傾きはあくまで主脚をしまうスペースに合わせたものなので、すべて「前下がり」というわけではないようです。たとえばかつてJALの主力モデルだった「ジャンボ」ことボーイング747シリーズの主脚は、いわゆる777の離陸直後と同じように前輪が前に上がった状態で、そのまま格納されます。
また747シリーズはその大きさゆえ、2対4輪の車輪がついた主脚が、主翼下に2本、その後ろに2本という配置ですが、その傾き方、そしてしまい方も、効率的な格納のためこれまた独特です。主翼下のものは大きく傾きそのまま内側に折り込むように、後方のものは小さく傾き前方に振り上げるような形でしまわれます。
【了】
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