貴重な現役「鉄道連絡船」に乗る 国鉄時代の生き残り “JRらしさ”たっぷりの体験とは
宮島口桟橋~宮島桟橋にはもうひとつ運航会社が
筆者(安藤昌季:乗りものライター)は2024年3月、JR西日本宮島フェリーに乗船しました。JR山陽本線の宮島口駅から宮島口桟橋までは徒歩6分ほど。駅からは階段かエレベーターで地下道を通ります。道中には「うえの」の店舗があり駅弁「あなごめし」を買えます。非常にクオリティの高い駅弁です。
宮島航路はもう1社、宮島松大汽船も運航しています。料金はどちらも同じですが、宮島松大汽船は直線ルートのため厳島への到着がやや早いです。JR西日本宮島フェリーは早朝深夜でも運航されています。両社ともそれぞれ毎時4本運航されており、実質毎時8本といえます。利用当日はどちらも混雑していました。
JR西日本宮島フェリーの桟橋は鉄道会社のフェリーらしく券売機と自動改札があります。自動改札では「ICOCA」や「Suica」など11種類の交通系ICカードが使えます。
同社は3隻で運航していますが、当日就航していたのは「ななうら丸」(3代目)でした。2016(平成28)年に就役した最新フェリーです。船名は「厳島に7つの浦があること」に由来します。総トン数268tで、全長37.5m、全幅10.0mと小型。定員は座席180、立席620で合計800名と、収容力は抜群です。
コメント