「これ飛ぶの!?」まさかの“世界最高速”! ほとんどオモチャなずんぐりボディ “伝説だけ”残した飛行機とは

最高の機体に最高のパイロットを揃える!

 モデルZでの汚名をそそぐべく、1932 年に初飛行した後継機がモデルR1で、全長を1m近く長く、翼幅も50cmほど大きくし、入念な風洞実験を行いました。さらに、やや大きくなった機体でも高速を維持するために、エンジンをさらに高出力なものに変更し、750馬力も出たといわれています。

 そしてパイロットも当時最高峰である人物に依頼します。当時水上機の世界最速を競っていた「シュナイダー・トロフィー・レース」で優勝した経験のある、ジミー・ドーリットルです。後の日本との戦争ではアメリカ陸軍航空部の軍人として、ドーリットル空襲と呼ばれる最初の日本本土空襲を指揮して功績を上げた人物です。

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トンプソン・トロフィの優勝トロフィ(画像:アメリカ空軍)

 ドーリットルとモデルR1は前出の通り、トンプソン・トロフィで速度476km/hに達し、陸上機世界速度記録を樹立するに至りました。その後、エンジンを換装したモデルR2でも、長距離レースであるベンディックス・トロフィで4位に入賞し、ジービーレーサーは一躍名声を得るに至ります。

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コメント

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1件のコメント

  1. 飛行機というよりレシプロ式ミサイルに近いな