サンライズの最安値寝台「ソロ」 上段と下段どっち派? 同額で何が違うのか

東京~高松・出雲市間を結ぶ唯一の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」には、狭いながら安価なB個室寝台「ソロ」が設置されています。この「ソロ」、上段室と下段室がありますが、全く異なる構造です。それぞれのメリットは何でしょうか。

料金は6600円

 東京~高松・出雲市間を結ぶ寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」で最も安価な個室が、1人用B個室寝台「ソロ」です。ポピュラーな1人用B個室寝台「シングル」の寝台料金は7700円ですが、「ソロ」は6600円です。

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寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の285系電車(安藤昌季撮影)。

 寝台設備を利用する場合、指定席特急料金は530円引きとなりますから、普通車指定席である「ノビノビ座席」と比較するとプラス6070円で鍵のかかった個室に泊まれるため、リーズナブルな設備といえます。

 この「ソロ」ですが、実は2種類の設備があります。平屋の下段室と、階段を上がって2階に上がる上段室です。同じ料金ではあるのですが、個室内広さや高さにはかなりの違いがあります。

 そうした特性を検証すべく、個室内の寸法を実際に測ってみました。

 まずは上段室です。個室の扉は開口幅が51cm。裏には姿鏡が、扉の近くにゴミ袋があります。入口部分は非常に高く、天井高さで235cmあります。寝台へは3段の階段を経由して登り、階段を上がったところにドリンクホルダーと使い捨てコップが備わります。

 寝台から天井までの高さは104cmですので、座高が高くなければ、足を伸ばしながら着替えができます。寝台幅は広いところで70cmですが、これは入口付近のごく一部で縦に10cmほどの長さしかなく、幅は段階的に62cm→56cmと狭くなっていきます。つまり、寝台長さの半分くらいは62cmです。寝台横には荷物置き場があり、長さ50cm、奥行25cm、高さ30cmほどです。寝台の狭い部分の窓縁がテーブルとなっており、ここは12cmほど。寝台の狭い部分の壁にハンガーもあります。

【写真】「ソロ」内部をイッキ見

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