新宿駅の風景から“何かが消えた”… 100年に一度?「西口から東口が見える」空前絶後の光景 再開発の全貌

世界一の乗降者数を誇る新宿駅周辺は、2021年から本格的に再開発事業が開始され、駅ビルの解体工事が進行中です。新宿にいながら空が広いなど、普段は見られない光景に驚きの声も聞かれますが、空から見るとどうでしょうか。

小田急百貨店本店ビル跡には48階建てのビルが建つ

 地上では、「西口から東口の新宿ルミネエストが見える!」と、ちょっとした話題になっているみたいですね。この光景も貴重です。なお、新宿ルミネエストはかつてマイシティと呼ばれ、もともとは1964(昭和39)年竣工の新宿ステーションビルです。東口の再開発も予定はされているのですが、西口と南口よりも後に開発されることになりそうです。

 西口地下ロータリーは、開口部の中心に大きなスロープが建設されています。坂倉準三が設計した、メガネのようなロータリーの構造物は新宿のランドマークでしたが、気付いたら激変していました。

「新宿グランドターミナル」では、JR新宿駅をまたぐ東西自由通路「東西デッキ」が架けられます。このスロープが東西自由通路になるのかと思いましたが、西口広場の完成パースでは吹き抜け構造は変わらないものの、このスロープは描かれていません。スロープは東西デッキ工事の準備のため設けられた仮設構造物でした。仮設スロープを伝って、東西デッキの建設が行われます。

 小田急百貨店本店ビルのあった場所には、高さ260mの地上48階建て高層ビルが建設されます。その後の予定では京王百貨店ビルとミロードを解体し、西口から南口まで至る中高層ビルの建設が始まります。

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北側から見下ろすように撮影。JR埼京線のE233系電車が走り、山手線、総武線各駅停車、中央線、特急と、各ホームには電車が停車している。その右手には姿を消した小田急百貨店本館ビルの敷地(2024年5月8日、吉永陽一撮影)。

「新宿グランドターミナル」はまだ始まったばかり。全てのビルや広場などが整備されれば、今までの新宿駅とはガラリと印象が変わり、完成パースを見る限りでは開放的な空間が誕生します。全体の完成は2040年代を予定しており、あと20年近くはかかる見込みです。

【了】

どうなる新宿! これが再開発後の姿です(イメージ図)

Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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