「トップガン」クルーもこれで学んだ? 戦わない空母搭載機 愛称「ヒトデ」はダジャレ的!?

航空自衛隊も使用していた傑作ジェット練習機T-33Aは、アメリカ海軍でも使用されていました。しかも海軍には、空母の発着艦訓練に使えるよう、相応の改造まで施した派生型もありました。

空母で使えるように細かく改造

 一方、当時ジェット練習機を求めていたのはアメリカ海軍も同様でした。海軍も、空軍がP-80Cを採用した後、同機をTO-1(のちにTV-1)という海軍型式番号で練習用に少数導入しています。そして、この実績により1949年に、練習機型TP-80CをTO-2(のちにTV-2へ、さらにT-33Bに改名) の海軍型式番号で採用したのです。

 しかし、TO-1(TV-1)とTO-2(TV-2)、どちらも陸上で運用するための機体であり、空母に発着艦するような訓練には使えませんでした。そこでロッキードは、自主開発でTO-2をベースに徹底的な改修を施し、空母で運用可能なように仕立て直したタイプ(L-245型)を海軍に提出。これを受けた海軍は、同機をT2V「シースター」として採用しました。

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アメリカ海軍の艦上ジェット練習機T2V「シースター」(手前)。奥は原型のT-33A「シューティングスター」(画像:アメリカ海軍)。

 冒頭に記したように、シースターとはヒトデのこと。原型のP-80/T-33の愛称である「シューティングスター」に対して、海軍用という意味合いを込めて「Sea(海)」の言葉をあえて使用。その結果、言葉通りの「海の星」と「ヒトデ」を引っ掛けた愛称が生み出されたというわけです。

 では、空軍型のT-33と、海軍が採用したTV-2(のちのT-33B)、そして空母に発着艦可能な専用モデル T2Vを比べた場合、どのような違いがあるのでしょうか。

 T2Vで最も重要な点は、失速が起こりにくくするためにジェット・エンジンからの排気を主翼の後縁まで配管を使って送り、それをフラップの上面に吹き出させて気流の剥れを防止するという試みを初めて行った実用機であることです。

 また、空母に着艦できるよう着艦フックを追加で装備したほか、着艦時に加わる大きな衝撃に耐えられるよう、降着装置の強度も約4倍に強化されています。

【日本でも使っていました】懐かしい! 日の丸描いた「シューティングスター」ほか(写真)

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