「あのクルマ値札つけて走ってる!」が意思表示!? 車が売れる国の“習慣” ディーラーもダイナミックすぎる! オーナーは元力士

日本の大相撲で存在感を放つ数々の力士のふるさと、モンゴル・ウランバートルは自動車の売買も盛んです。同地で大盛況だったオートショーの会場となったのは、モンゴル出身力士の大先輩が築き上げた「クルマのデパート」でした。

販売、ローン設定、ナンバー振出まで、すべてワンストップ!

 これだけ大規模で幅広い展示販売を行うホースモーターズとは、どんな会社なのでしょうか。

「日本の力士だった旭鷲山が実業家として展開するビジネスの一つです」。こう話すのは、旭鷲山関の現役時代から親交を持ち、オートショー開催直前に現地を訪れた元産経新聞記者の宮田 修氏です。

「旭鷲山はモンゴル帰国後、国会議員を一期務めて、その後は大統領や首相の補佐官を務めて政治家として知られていますが、今や実業家。資源開発を手がけるコンサルティング事業、ゼネコン、テレビ局をまとめる旭鷲山グループを率いています」(宮田氏)

 モンゴル帰国後の旭鷲山は、四股名をミドルネームにしたダヴァー・キョクシュウザン・バトバヤル氏として、今やモンゴルの大実業家として知られています。

 ホースモーターズの特徴は、単に自動車販売を大規模に手掛けているだけではありません。ビル内には銀行やノンバンク系の金融機関を選択して融資が受けられる窓口があるほか、売買契約の成立後に公証役所がナンバープレートを発行する窓口もあります。

「日本でいうワンストップサービス。これがホースモーターズだけで完結する。その気になれば、その日のうちに運転して帰ることもできるのが人気なんです」(宮田氏)

 ウランバートル市内では、リアガラスに中古車価格が表示された車両が走っていることがあります。これは現状渡しで走行中の車両を個人売買する意思表示で、自動車の売買が気軽に行われています。ホースモーターズは、こうした車両の委託販売も手がけて急成長しました。

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ホースモーターズ。モンゴルでは信頼のおける四駆がステイタスだ(宮田 修氏提供)。

 アジア開発銀行によると、モンゴルの経済成長率は2024年に4.1%、2025年に5%を予想しています。

「クルマを持っている人は、グレードアップするため委託販売に出して、新車を買おうとする。ホースモーターズはこうした委託販売も手掛けている。オートショーは、そうした売買を盛り上げる重要なイベントになっている」(前同)

 まさに馬を愛する民族のクルマ社会が、ここに集約されています。

【了】

【オーナーはこの人!】「初のモンゴル人力士」は今スゴイ人に(写真)

Writer:

1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。

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