道路がやけに「白っぽい」しかも「滑りやすい」ってホント? 確かにある“舗装の地域差” が牙をむく時

実際どう気を付ければいい? 走ってみるとやはり…

 レンタカーで一般道を流れに乗って走っているときには、とりわけ“滑りそう”といった印象はありません。ただカーブが続く山道でややペースを上げると、レンタカー営業所での「滑りやすい」という注意が先入観になっているのかもしれませんが、タイヤのグリップに心許なさを感じます。しかしこのあたりはふだん乗っている自分のクルマとレンタカーとの違いもあり、微妙なところです。

 一方、南国特有のスコールに見舞われ、ウエットになった路面では、ブレーキを踏んだときの初期制動の手応えが明らかに乏しく感じられました。現在のクルマにはABSが標準装備となっていますが、ABSであってもミューの低い路面では制動距離は長くなります。今回は公道で流れに乗ったドライブだったため、ABSが介入するほどのブレーキは試していませんが、やはり「止まりにくいんじゃないか」という印象を抱きました。

 沖縄本島を南北に走る国道58号や国道330号は、一般道ながら、空いているときはかなり速く流れます。しかし、信号やロードサイド店へのクルマの出入りなどで、流れが停滞し、一気にブレーキを踏まざるを得ないようなシチュエーションも少なくありません。とくに雨天では、十分な車間距離をとるように心がけるべきでしょう。

 路面の滑りやすさがよりシビアに安全へ直結する二輪車では、本土の黒いアスファルトと同様のブレーキ操作やカーブへの進入では、転倒やスリップ事故につながる可能性がありそうです。バイクとともにフェリーで沖縄に渡りツーリングを楽しむ人、現地の足としてレンタルバイクを借りる人は、滑りやすい白いアスファルトに慣れるまで、十分に注意を払うことをおすすめします。

【了】

【全く色が違う!!!】沖縄の「白っぽい舗装」と「フツーの舗装」の分かれ目

Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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