すでに全国で2万台!「郵便バイク」EVになった感想は? 現場職員が本音を吐いた

郵便配達の新顔「BENLY e:PRO」どうなの?

 しかし、ベース車の生産終了に伴い、2009年から原付二種の郵政カブはスーパーカブ110PRO(JA07)をベースにしたMD110へと変更され、以後はこちらが導入されることになります。

 最後まで残ったMD50も2012年に生産を終了すると、以後は原付一種、原付二種ともにホンダ製の郵便配達用バイクは一般販売される「スーパーカブPRO」をベースにした「スーパーカブ50MD/110MD」へと更新されました。ちなみに、こちらは専用塗装を除けば市販車とほぼ同型で変更点はごくわずかです。

 なお、2017年にはベース車のモデルチェンジに伴い、カブ50MDは2代目(AA08)に、カブ110MDは3代目(JA43)へとそれぞれ移行(ともに排気量違いの姉妹車)しています。

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長らく郵便配達に活躍したMD50。一般販売はされなかったが、現役を引退した車両の中には愛好家のもとで大切に保存されるものもある(山崎 龍撮影)。

 そんなスーパーカブ50MD/110MDとともに2024年現在、郵便配達用のバイクとして多用されているのが電動スクーターの「BENLY e:PRO」です。

 日本郵便で使用している車両は、原付一種規格の「BENLY e:IPRO」と、原付二種規格の「BENLY e:IIPRO」で、双方とも前方に郵便バッグ、後方に配達物収納箱が積めるようになった特別仕様になります。

 BENLY e:PROは、2019年に都内の郵便局へ200台が配備されたのを皮切りに、その後は全国の郵便局に導入が進み、2024年春までには約1万6000台が納入されました。これは全国の郵便配達用バイクの2割に当たる数字です。

 BENLY e:PROの評判を配達現場で働く郵便局員に聞くと、おおむね好意的な反応が返ってきます。カブMDシリーズと違ってギアチェンジの煩わしさがなく、電動スクーターなので音や振動もほぼないことから、閑静な住宅街でもエンジンによる騒音を気にしなくて済むのでありがたいそうです。また、シート高が低いことに加えてステップスルーになっているので、乗り降りもラクになったと言います。

【電動化はバンも】三輪も四輪もある郵便局のEVたち(写真)

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コメント

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3件のコメント

  1. 7枚目の画像、カブじゃなくて4ストのメイトだね

  2. 街の郵便屋さんに聞いたのかな?
    こいつ重量20kg増&ホイール2/4インチダウンで不整地走りづらいんだよね。
    田舎にはカブPROの新車も回してほしいんだけど新車価格ずいぶん上がっちゃったからなあ。

    • おお、本職の方