アメリカでは「終戦=9月2日」のワケ ハワイの“巨大戦艦”が物語る、アメリカにとっての「開戦」と「終戦」

日本で「終戦の日」といえば8月15日を指すのが一般的です。しかし、アメリカでは9月2日が終戦記念日となっています。ハワイで一般公開されている当時の戦艦で、アメリカにとっての「戦争の始まりと終わり」の物語が展開されていました。

なぜ「古びた星条旗」が?

 この日、連合国軍最高司令官であるアメリカ陸軍のダグラス・マッカーサー元帥をはじめすべての連合国軍高官が「ミズーリ」に乗艦。まず、日本の重光 葵外務大臣および梅津美治郎参謀総長が調印した後、アメリカ・中華民国・イギリス・ソビエト連邦・オーストラリア・カナダ・フランス・オランダ・ニュージーランドの代表者がそれぞれ調印し、日本の降伏を受け入れたのです。

 このことから、アメリカでは9月2日を「対日戦勝記念日(V-J Day)」としています。

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戦艦「ミズーリ」艦上の記念碑(稲葉義泰撮影)。

 そして、その降伏文書調印式が行われた「ミズーリ」は、現在ハワイ州のオアフ島にある真珠湾、そこに浮かぶフォード島で記念艦として一般公開されています。その甲板には、降伏文書調印式典が行われたまさにその場所に、床へ埋め込まれる形で記念碑が置かれています。

「1945年9月2日、まさにこの場所において連合国に対する日本の正式な降伏文書の調印式典が行われた。これにより、第2次世界大戦は終結した」と記された記念碑の近くには、当時調印された降伏文書のレプリカや当日の参加者の立ち位置などを示す写真が飾られています。

 また、額に入れられたアメリカの国旗である星条旗も飾られていますが、よく見ると州の数を示す白い星が31個しかありません。というのも、これは1945年よりもはるかに古い時代の星条旗だからです。

 この旗は、1853(嘉永6)年にアメリカ海軍のマシュー・ペリー提督が、当時の江戸幕府に対して開国を迫るべく、浦賀沖に来航した軍艦に掲げられていたものです。マッカーサー元帥は9月2日の降伏文書調印式典に際して、「ミズーリ」艦上へあえて、この星条旗を飾りました。これにより、日本に対する「2度目の開国」を意識していたと考えられています。

【マッカーサーがわざわざ飾った!?】これが「黒船来航時の星条旗」です(画像)

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