最高の栄誉が「信楽焼のタヌキ」トロフィーなぜ!? 米軍パイロットは満足なのか? 実は宇宙にまで行ったことも

アメリカ海軍航空隊には、最高の栄誉とされる「マザートロフィー」なる賞があります。これは非公式の賞で、しかもトロフィーはなぜか信楽焼のタヌキの置物なんだとか。なぜ、信楽焼のタヌキが用いられるのでしょうか。

なぜ信楽焼のタヌキがトロフィーに?

 アメリカ海軍には非公式ながら、最優秀と認められた戦闘飛行隊に送られる名誉ある賞があります。それは「マザートロフィー(Mutha Trophy)」というもので、海の戦闘機乗りの心意気を示したものとして、アメリカ海軍の全パイロットたちの憧れになっているそうです。ただ、このトロフィー、なぜか信楽焼のタヌキの置物なんだそう。その理由は何なのでしょうか。

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空母に着艦する直前のF/A-18E/F「スーパーホーネット」(画像:アメリカ海軍)。

 そもそも、この賞は、毎年夏頃、オシアナ海軍航空基地で開催される大西洋ストライクファイターボール・スポーツ週間の最終日に受賞飛行隊が発表され、授賞式が執り行われています。賞の名称となっている「Mutha」は母(Mother)を意味するスラングであることから、信楽焼のタヌキは、母と子を表わした親子タヌキの像となっているようです。

 この賞が開始されたのは、今から60年前の1964年からで、立案者はフレッド・ネビット、デイル・キンブル、ボブ・ファーガソンという3人の中佐でした。

3人とも艦上戦闘機F-8「クルセイダー」の教官パイロットでした。彼らはパイロットたちの士気を高揚させるために、この賞を設立したと言われています。

でじは、なぜトロフィーが信楽焼のタヌキになったのかというと、賞を立案した当時、教官のひとりであったボブ・ファーガソンが、日本でアメリカ海軍部隊にパッチなどを納入していたエース・ノベリティ商会という会社に、トロフィーを依頼したからです。

【あ、確かにタヌキだ!】これが、宇宙まで飛んだタヌキのトロフィーです(写真)

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