「世界初の独自開発超音速ジェット機」また飛んだ!なぜ? 「21世紀版コンコルド」手掛けるメーカーの試験機
2度めのテストフライトでした!
JALも優先発注権を取得
アメリカのスタートアップ企業「ブーム」は2024年8月26日、テスト機「XB-1」が2度目のテストフライトに成功したと発表しました。同社では超音速旅客機「オーバーチュア」の開発を進めており、XB-1は「オーバーチュア」実用化のために開発された機体で、世界初の独自開発超音速ジェット機(the world’s first independently developed supersonic jet)といいます。
「XB-1」は、ブームが独自開発したジェット機で、全長は71フィート(約22m)あり、機体後部にはゼネラルエレクトリック(GE)社が設計したジェットエンジンを3つ搭載、主翼は高速飛行に適したデルタ(三角)形状となっています。
今回のテストフライトでは飛行中における着陸装置の格納および展開や、新しいデジタル安定性増強システムの起動などが実施されました。フライトの最大速度は時速232ノット(時速約446km)、 高度1万400フィート(約3170m)を記録したといいます。
ブームは2014年に設立されたスタートアップ企業で、JAL(日本航空)も出資しています。今後、同社は民間向けの超音速旅客機「オーバーチュア」を開発する計画で、すでに航空会社からの事前注文も獲得しているほか、JALも優先発注権を取得しています。もし「オーバーチュア」が実用化された場合、2003年に退役した「コンコルド」以来の超音速旅客機の出現となります。
【了】
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