序列低い? 「ニーヨンロク」こと国道246号なぜ“3ケタ”なのか 知名度バツグンの大幹線
かつての区分「一級・二級国道」とは
ただし時代が下れども大山街道は、大部分が農村地帯を行く狭隘路でした。戦後、新たな道路法によって国道が定義された際も大山街道は対象から外れ、初めて国道に指定されたのは1956(昭和31)年のことでした。
当時、国道は一級と二級に区分されていました。かんたんにいえば一級の方が格上で、全国的な幹線道路網を構成する道路などが対象です。一方の二級は人口10万人以上の都市間道路などでした。そして付番について、一級は1ケタか2ケタ、二級は3ケタとされました。
大山街道は二級国道に指定されました。原則、指定された時点で北に位置するものから順に付番されていった中、「246号」となったわけです。なお指定から9年後の1965(昭和40)年、道路法改正に伴い一級と二級の区分が無くなり、一般国道246号として現在に至ります。
かつては大名や武士も往来した東海道をルーツとする国道1号や15号と比べ、先述の通り東海道の脇往還をルーツとする大山街道は性格が異なります。国道15号は大正時代には交通量が増大し、道路拡幅や橋の改築を行っていたほどです。これらの国道と比較すると、国道246号は最近まで、重要度はそれほど高くなかったのでした。
【了】
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