こんなに歩くの聞いてねえぞ… 乗り換えを“できれば避けたい”乗り換え駅たち 雨の日さらにゲンナリ

地味に辛い!乗換え駅も

 駅は目の前、でも進めない! そんな乗換駅もあります。

水道橋駅(JR/都営地下鉄)

 JR中央総武緩行線と都営地下鉄三田線の「水道橋駅」は、ともにドーム球場、展示施設、遊園地などがある「東京ドームシティ」の最寄り駅です。ところがこのふたつの駅の乗り換えは、はなはだ不便で、都内有数の幹線道路である都道405号「外堀通り」を横断する必要があります。

 都営地下鉄の水道橋駅は、すぐ南で神田川の下をくぐるため、ホームは地下深くに設置されていますが、コンコースから地上へはエスカレーターの用意はありません。そして外堀通りでは信号待ちの時間が長く、また雨や日差しをさえぎる屋根やひさしもないことから、この乗り換えはかなりのストレスです。

さらに、東京ドームでの野球終了後などは人でごった返し、進むことすらままならないケースもあります。

 都営三田線から総武線千葉方面であれば、神保町駅で都営新宿線に乗り換えて馬喰横山駅で下車し、総武快速線馬喰町駅の利用が、新宿方面であれば同じく神保町駅から都営新宿線でアクセスするのが快適です。

東京駅(JR/東京メトロ)

 JRの「東京駅」には、各新幹線のほか、山手線、京浜東北線、上野東京ライン、中央線快速、総武横須賀線快速など、数多くの在来線が乗り入れています。そのなかでも別格と言える位置にあるのが、京葉線のホームです。

 位置関係は、東京駅の駅舎の南、線路と直行する都道406号の地下4Fで、そもそもは東京駅と成田駅を結ぶ「成田新幹線」のホームとして用意されていた地下空間が転用されたものです。

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京葉線の東京駅へ通じる地下通路(乗りものニュース編集部撮影)。

この京葉線への乗り換えは、他のJR線からも距離があり面倒ですが、とくに同じ東京駅を名乗る東京メトロ丸ノ内線からの乗り換えには注意が必要です。

 丸ノ内線中央改札をJR東京駅側に出ると、すぐ正面に「↑JR線 新幹線」と書かれた案内板が目に入ります。しかしここを矢印に従って真っ直ぐ進んでしまうと遠回りになってしまいます。正解は同じ看板の右側に並ぶ「JR京葉線→」の案内に従い、右手方向に進むルートです。とは言え、この最短ルートを通っても、丸ノ内線ホームから京葉線ホームまで、10分近い移動時間となります。

じつは東京メトロから京葉線東京駅への乗り換えは、千代田線を使い「二重橋前駅」で降り、いったん地上を歩くのが最短ですが、こちらも上下の移動が必要な上、暑い日、雨の日は億劫です。このため、「東京駅から京葉線始発に乗りたい」といった事情がなければ、東京メトロ日比谷線と接続する「八丁堀駅」、有楽町線と接続する「新木場駅」の利用が、より便利です。

※ ※ ※

 以上、同名ながらも乗り換えが面倒な駅についてご案内しました。都内の移動の際は、ぜひ参考になさってください。

【了】

【え…】これが「乗り換えてはいけない乗り換え駅」の風景です(写真)

Writer: 植村祐介(ライター&プランナー)

1966年、福岡県生まれ。自動車専門誌編集部勤務を経て独立。クルマ、PC、マリン&ウインタースポーツ、国内外の旅行など多彩な趣味を通し積み重ねた経験と人脈、知的探究心がセールスポイント。カーライフ系、ニュース&エンタメ系、インタビュー記事執筆のほか、主にIT&通信分野でのB2Bウェブサイトの企画立案、制作、原稿執筆なども手がける。

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