クルマ・バイクに「目ん玉ステッカー」なんだアレ? じつは70年の歴史あり 崖っぷちを救ったのは1人の日本人だった!?

クルマやバイクのカスタムファンにはお馴染みの「MOONEYES」。アメリカ生まれのカスタムブランドのピンチを日本人が救ったのはあまり知られていません。数奇な縁で始まった老舗カスタムブランドの物語とは。

アメリカン・カスタムカルチャーの老舗ブランド「MOONEYES」

 一般道を走っていると、黄色い「アイボール(目玉のマーク)」デザインのステッカーを貼ったクルマやバイクを見かけることがあるかもしれません。

 よく見ると目玉の上側には「MOON」の文字が。これは「MOONEYES(ムーンアイズ)」というブランドのロゴマークになります。じつはこのブランド、一時はすっかり忘れ去られた存在になっていたことも。その復活にはひとりの日本人が大きく関わっていました。

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「MOONEYES」のトレードマークである「アイボール 」(画像:MOONEYES)。

 そもそも、MOONEYESの歴史をひも解くと、1940年代のアメリカに遡ります。創業者の名前はディーン・ムーン。彼は、高校生の頃からスピードの魅力に取り憑かれ、自動車整備工場のアルバイトでお金を貯めると、中古車を買って自らチューニングし、スピードトライアルやドラッグレースに参戦していました。

 しかし、ほかのクルマ好きの若者と違っていたのは、バイト先で覚えた技術を使ってフューエルブロックなどのカスタムパーツを製造し、父親が経営する店先でそれを販売していたことでした。

 第二次世界大戦が終結すると、彼は戦争で中断していたレース活動を再開すると同時にパーツビジネスへと本格的に参入、自社販売のほか大手パーツショップへの卸売を始めます。この時にムーンさんがスポンサーをしていたドラッグマシンのゼッケンが00番であったことから、遊び心で数字を目に見立てて瞳を描き入れたことが、のちにトレードマークとなる「アイボール」の由来となりました。

 朝鮮戦争に空軍カメラマンとして従軍した彼は、除隊後に三度レース活動とパーツビジネスへと舞い戻ります。そのなかでレースカーに航空力学を応用するアイデアを思いつくと、軽量で空力に優れた「MOON DISCS」と呼ばれるホイールディスクを開発。これを装着したマシンは速度性能が向上したことから、爆発的なヒット商品になりました。

 加えてHOTROD用のアルミ製燃料タンク「MOON TANK」などのヒット商品を相次いで生み出したことで、彼はビジネスで大成功を収めます。その結果、1957年にカリフォルニア州サンタフェスプリングに、「MOON EQUIPMENT COMPANY」のショップと工房をオープンさせました。

【見たことあるかも】これが横浜から始まった流行の「MOON DISCS」です(写真)

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