クルマ・バイクに「目ん玉ステッカー」なんだアレ? じつは70年の歴史あり 崖っぷちを救ったのは1人の日本人だった!?

クルマやバイクのカスタムファンにはお馴染みの「MOONEYES」。アメリカ生まれのカスタムブランドのピンチを日本人が救ったのはあまり知られていません。数奇な縁で始まった老舗カスタムブランドの物語とは。

数奇な縁で結ばれた日米のクルマ好き

 1983年10月、サンタフェスプリングにある「MOONEYES」のショップにひとりの日本人青年が訪れます。彼は「シゲ菅沼」こと菅沼繁博さん。学生時代に南カリフォルニアに留学し、アメリカのモーターカルチャーの虜となった彼は、新婚旅行を利用して愛車のトヨタ・ハイラックスに装着すべく「MOON DISCS」を買いに訪れたのでした。

 この頃の「MOONEYES」は、レース環境の変化から往時の賑わいはすっかり過去のものとなっていました。たまたまこの時はムーンさんと会えなかったものの、首尾よく4枚の「MOON DISCS」を購入。帰国後、菅沼さんは早速愛車に取り付けます。すると、彼のクルマ仲間が「どこで売っているんだ?」「カネを出すからオレにも売ってくれ」と詰め寄って来たそうです。

 そこで彼は渋々ながら輸入代行を引き受け、友人から頼まれた12台分をMOONEYESに発注しました。ただ、これにより友人の友人、そのまた友人へと「MOON DISCS」の評判が波及、どんどん注文が殺到し、それを受け菅沼さんの輸入代行業は終わることなく続いたのです。

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横浜・本牧にある「MOONEYES AREA-1」。1991年に元町から移転してきた(りな撮影)。

 するとある日、彼の元に1本の国際電話がかかって来ました。電話の主はムーンさんです。用件を聞くと「安くするからMOON DISCSを24台分買わないか」とのオファーでした。

 この電話がふたりの運命を変えることになりました。当初は自動車ビジネスに乗り気でなかった菅沼さんでしたが、アメリカン・モーターカルチャーのレジェンドからの申し出を無碍に断ることはできません。結果、会社勤めの傍でカスタムパーツの輸入販売の仕事を手がけるようになったのです。

【見たことあるかも】これが横浜から始まった流行の「MOON DISCS」です(写真)

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