クルマ・バイクに「目ん玉ステッカー」なんだアレ? じつは70年の歴史あり 崖っぷちを救ったのは1人の日本人だった!?

クルマやバイクのカスタムファンにはお馴染みの「MOONEYES」。アメリカ生まれのカスタムブランドのピンチを日本人が救ったのはあまり知られていません。数奇な縁で始まった老舗カスタムブランドの物語とは。

亡き創業者の意思を引継ぎブランド守った!

 当初ふたりのやりとりは手紙でしたが、幾度となく取引を重ね、コミュニケーションを図っているうちに、両者の関係は親子のそれにも似た親密なものになっていきました。

 そんなある日、ムーンさんから「お前こそMOON OF JAPANだ!」の言葉とともに日本で代理店を任せたいとの申し出がありました。迷いはあったものの受けることにした菅沼さんは、1986年に横浜市元町に小さなショップをオープンさせ、翌1987年には日本初のカスタムカーショー「第1回ストリートカーナショナルズ」を開催します。

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創業者ディーン・ムーンさんの遺志を継いだ「シゲ菅沼」こと菅沼繁博さん。日米でアメリカン・カスタムカルチャーの魅力を伝えるべく啓蒙活動を続けている(画像:MOONEYES)。

 順風満帆なスタートを切った菅沼さんでしたが、イベント開催から3か月後、ムーンさんが病で急逝したとの連絡が飛び込んできました。後継者不在となったMOON EQUIPMENT COMPANYは売りに出されますが、買い手として名乗りを上げたアメリカ企業はそのブランドが欲しかっただけで、事業継続の意思は全くありませんでした。

 そこでムーンさんの遺志を継ぐべく、菅沼さんはアメリカのMOONEYES買収を決意。日米で展開するMOONEYESブランドは、こうして昔と変わらぬスピリッツで継承されることになったのです。

 それから約40年。現在も人気ブランドとしてカスタムファンから支持を受けるMOONEYESは、創業者ムーンさんの遺志を継ぐひとりの日本人によって守られたと言っても過言ではないでしょう。

【了】

【見たことあるかも】これが横浜から始まった流行の「MOON DISCS」です(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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