「スタジオジブリ」宮崎 駿がメッチャ愛する“異形のクルマ”とは? 事務所「二馬力」の由来にも

国民的アニメと称されるほど人気のジブリ作品。その顔ともいえる宮崎 駿監督は、実は大の飛行機好きにしてメカ好きです。スタジオジブリや宮崎さんの個人事務所の「二馬力」の名称の由来、そして彼の愛車について見てみます。

最初の愛車はポンコツの2CV

 ですが、宮崎さんが購入した2CVは、1954年にタクシー用に輸入された車両が自家用に払い下げられ、そこから複数のオーナーを渡り歩いてボロボロになった正真正銘のポンコツでした。

 そのため、走行中にドアやキャンバストップが開いたり、サビで穴が開いた燃料タンクからはガソリンが漏れたりするなどトラブルが多発。路上で立ち往生することも珍しくはなく、同僚からは「ヘンなポンコツ外車を買っちゃって……」と気の毒がられていたとか。とはいえ、宮崎さんは周囲の評判など意に介さず、お気に入りの2CVを得意げに乗り回していたそうです。

Large 20240916 01
東京都小金井市にあるスタジオジブリの社屋(画像:Akonnchiroll CC BY-SA 4.0、via Wikimedia Commons)。

 宮崎までに数台のシトロエン2CVを乗り継いでいます。最初の愛車は375ccエンジン搭載の初期型でしたが、角目ヘッドランプの1970年代製造のモデルを経て、現在は602ccエンジンを搭載した最終型を所有しています。なお、以前報道されたTVのドキュメンタリー番組には、所沢市の自宅から小金井市のスタジオへと2CVで通う宮崎さんの姿が収められていました。

 1985年に発表されたイラストエッセイの中で宮崎さんは、「シトロエン2CVは1930年代のフランス機の末裔である」として、戦前のフランス航空機との設計思想の類似性を指摘しています。特に2CVのルーフラインに関して「同世代の大型爆撃機ブロシュMB.200のコクピットまわりに形状がそっくりだ」との見解を述べていました。

 ほかにも「小さなエンジンの安いクルマを作るために2CVは、軽量化を飛行機的発想で行ったのである」と述べたうえで、「乗用車の設計思想は同時代の航空機のそれを反映する」との結論を明記しています。

 これらを判断するに、おそらく宮﨑さんは2CVに内在するフランス的合理主義と、飛行機を思わせる軽量設計、簡素で効率的なメカニズムを愛しているのではないでしょうか。

【了】

【クラリスとルパンの愛車だ!】これが『カリオストロの城』の元ネタです(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス