【空から撮った鉄道】まるで新幹線が“ものさし” 東海道新幹線の車両基地〈前編〉ピシッと並んだ圧巻の光景

今回は日本初の新幹線である東海道新幹線の車両基地を、東京~浜松間で紹介します。大井車両基地、三島車両所、浜松工場、名古屋車両所です。大阪にある鳥飼車両基地は、後編でお届けします。

この記事の目次

・当初は品川駅至近にあった東京運転所 今は…

・発祥はSL基地 改築し新幹線工場へ

・空からも大迫力 名古屋車両所

【画像枚数】全23点

当初は品川駅至近にあった東京運転所 今は…

 東海道新幹線は1964(昭和39)年に開業した日本初の新幹線であり、車両基地と整備工場は別々の地域に設けられました。東京側と新大阪側にそれぞれ大規模な車両基地を建設し、静岡県と愛知県に小中規模の車両基地を配置。浜松には既存の鉄道工場を活用した整備工場を設置しました。

 東海道新幹線の空撮は隙あらばと長年に渡って行い、気づけば大井、三島、浜松、名古屋、鳥飼と撮影してきました。今回紹介するのは大井から名古屋まで。それぞれを巡ってみましょう。

 まずは東京側です。車両基地は初め、品川駅の貨物積み卸し設備などを移転撤去した跡地に建設されました。当時は東京運転所と称し、品川駅のすぐ東側に0系車両がずらりと並ぶ光景が誕生しました。

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大井車両基地の全景。東京貨物ターミナル駅が隣接しており、敷地はかなり広大である。早朝のため着発収容線には白亜の車体が並んでいた(2013年5月18日、吉永陽一撮影)。

 東京運転所は車両収容線、仕業検査、月に一度の交番検査などを実施する点検施設から構成。1973(昭和48)年には品川区八潮の埋立地に大井支所が開所し、交番検査車両所が設けられました。東京運転所は東京第一運転所、第二運転所となり、JR東海となってからは東京第一車両所に改称され、1992(平成4)年に品川から大井へ移転しました。品川の跡地は再開発され、品川インターシティとなっています。

 大井車両基地は、東京仕業検査車両所、東京修繕車両所、東京交番検査車両所など様々な設備を含めた総称となり、JR東日本のように「○○車両センター」とは呼称が異なっています。大井車両基地全体の敷地は37万9000平方メートルで、隣接して東京貨物ターミナル駅の巨大なコンテナ貨物施設と、大井埠頭のコンテナターミナルがあります。上空から眺めれば埋立地全体が流通と新幹線の基地で埋め尽くされ、東京の交通と流通の中枢が凝縮しています。

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大井車両基地は大井埠頭とも隣接している。埠頭も巨大コンテナターミナルであり、東海道新幹線の16両編成(約400m)がすっぽりと入るほどの敷地である。この埋立地全体が物流と輸送の拠点となっている(2013年5月18日、吉永陽一撮影)。

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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