【空から撮った鉄道】「ここは全て線路だった!」マンションに囲まれた機関区“かつての姿”とは 10年で機関車も変化!?
機関区はどこかワクワクする存在です。新川崎駅に近い場所にはJR貨物の新鶴見機関区があります。かつては操車場を併設しましたが、これが不要になると広大な敷地跡にはマンションが林立。約10年間空撮してきた新鶴見機関区のシーンを紹介します。
この記事の目次
・開けて線路が幾重にも並ぶ新川崎駅周辺
・ハンプで突放! 操車場が併設されていた
・増えた「H級」機関車たち
・模型で再現したい? 機関区を空から見る
・住宅街を切り裂く尻手短絡線とは
【画像枚数】全20点
開けて線路が幾重にも並ぶ新川崎駅周辺
JR横須賀線の下り電車が武蔵小杉駅を過ぎて新川崎駅へ近づくころ、武蔵野南線の線路がトンネルから現れ、いくつも線路が並ぶ新鶴見信号場の脇を通過します。武蔵野南線は府中本町駅から梶ヶ谷貨物ターミナル駅を経て鶴見駅へ至りますが、新鶴見信号場が実質的な起点となっていて、臨時列車以外はほぼ貨物運行専用です。旅客線の武蔵野線と分けるため、便宜上「武蔵野南線」という通称となっています。
さて、今回の主役は武蔵野南線ではなく、新鶴見信号場にあるJR貨物の新鶴見機関区です。下り電車が新川崎駅に到着すると、駅のすぐ隣にこの機関区があります。まずは新鶴見信号場について、軽く歴史を紹介します。
ハンプで突放! 操車場が併設されていた
残り1770文字
この続きは有料会員登録をすると読むことができます。
Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。