F-35戦闘機「全部同じじゃないですか!?」「よく見ろ!全然違う」タミヤ担当者が激白、最もキット化し難かったタイプは?
一番こだわったのが主翼部分
ただ、垂直離着陸タイプであるF-35Bに比較すると、ウエポンベイやエンジンなど内部のパーツには大きな変更点がなかったとのこと。B型のときは約70%が新規パーツだったそうです。ただ、一般的にプラモデルで同系統ながら別仕様の機体や車両が販売される場合、通常は30%程度が新規パーツなのが一般的なので、ほぼ別製品であることは変わりありません。
新規パーツ率はB型よりも低かったものの、実機の調査に関してC型はかなり困難だったそうです。F-35シリーズは機密の部分が多いため、展示機であっても一定の距離を置いてしか見ることができないことは共通していますが、加えてC型に関しては、まだ配備数が少ないうえにアメリカ空母にしかない機体であるため、日本国内はもちろんアメリカ本国でもほとんど見る機会がありません。担当者は「航空祭などでも飛びませんので、ロッキードマーチンの資料や写真を見て作りました」と苦労を明かしてくれました。
一番こだわり、そして大変だった点は主翼のギミックで、接着剤で固定する必要がなく、翼を折った状態と、主翼を広げた状態をパーツの差し替えで再現する機構を作るところだったとか。
「脱落しないように固定しつつ、脱着できるようにしないといけない、これは大変でした。しかし、折りたたんでいる姿は艦載機らしい、翼長の大きい姿も捨てがたい『どちらか選べない』という方は多いと思いましたので、ここは重要でした」
タミヤ48分の1 傑作機シリーズでF-35Aが発売されたのは2022年12月のこと。最初の派生型であるF-35Bが2023年12月なので、今回のF-35Cが予定どおり2024年12月に発売されれば、1年間隔でF-35は新規キットが発売されることになります。
プラモデルとしては、かなりハイペースでの商品展開といえるでしょうが、A型を開発している段階から「ABC全部やろう」という話はあったそうなので、タミヤとしては最初から既定路線だった模様です。
【了】
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
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