世界初「バイク+クルマの同時開発」結果は惨敗! ノロくてオモチャっぽい“おまけバイク”モトコンポが、それでも世界を虜にしたワケ

「バイク+クルマの同時開発」という世界初のコンセプトでデビューしたホンダ「モトコンポ」。当時は売れなかったものの、じわじわと再評価を受け、40年以上も後に遠く米国でオマージュモデルまで作られる――その過程を振り返ります。

実際売れたのはドッチ?

 話を元に戻すと、こんな斬新なコンセプトで登場した「モトコンポ」+「シティ」だったわけですが、当時の日本のミニバイクシーンは、それまでホンダが席巻していたレジャーバイクシーンからレーサーレプリカなどのスピード感あふれる高性能バイクに流行が傾き始めた時代でした。

 特にホンダとヤマハの間では「HY戦争」とも言われるほどの販売競争があり、市場はまさにカオスとなっていました。良く捉えれば、そんな中だからこそ斬新開発の「モトコンポ」の登場に至ったとも考えられますが、実際には「シティ」とセットとしたことで、当時のバイクファンからはそう支持を得ることができなかったようです。

 当時、「モトコンポ」の売れ残りが続出したせいか、大幅なダンピングで売られているケースがありました。同時期、高校生だった筆者の同級生に「親がダンピングを受けて『モトコンポ』を不必要に買ってきた」という友達がおり、試しに一度「モトコンポ」にまたがらせてもらったことがありました。

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鮮烈な登場だった「シティ」。テレビCMではイギリスのスカバンド「マッドネス」が採用され、彼らが踊る「ムカデダンス」は、クルマとは関係なく流行しました(画像:ホンダ)。

 当時筆者は「スーパーカブ」を愛用していましたが、「モトコンポ」は比べ物にならないノロく、まるでオモチャのようなバイクだったことを記憶しています。しかし、そのオモチャ感が当時でもチャーミングに感じ、同級生の間で「全然走らないけど、かわいいバイクだね」と笑いながらまたがったのも良い思い出です。

 結果的に1982年に追加された「シティ」のターボ仕様以降、「車載できるモトコンポ」は謳われなくなり、結果的に1981年の鮮烈な登場からわずか4年後の1985年にはモトコンポの生産が終了しました。

【うわ、化けて出た!?】これが「2023年の新作モトコンポ」です(写真)

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