「100年前のモノだよ…?」 現役の“扇形車庫”に子どもたち大熱狂 何がイイのか聞いてみたら“ズバリ”な回答
鉄道車両基地に残る現役の「扇形車庫」が、台湾の観光スポットになっています。炎天下の中で固唾をのんで稼働の時を待つ子どもたちに混じって見学。102年前の鉄道施設に、子どもたちは何を思うのでしょうか。
子どもたちに混じり日本人のオッサンも一緒に参観
筆者は50過ぎ。オッサン1人での参観は、ちょっと恥ずかしい感じもありましたが、ここは照れずに子どもたちの後ろについて見学することに。
扇形車庫の格納車両に触ることはできませんが、かなり近くまで歩み寄ることができ、また写真撮影もオールエリアOKです。ただし、ターンテーブルをはじめ、機関区内は立ち入り禁止場所も多いため、ここは要注意。ルールを守る子どもたちにならい、筆者もテクテク見て回りました。
多くの参観者の目当ては、実際に扇形車庫から車両が前進し、ターンテーブルを介して目指す線路に向かったり、逆に車庫へ車両が戻ったりする「稼働シーン」です。
しかし、この運行時間は曖昧で「見られたらラッキー」と言われています。そのため、多くの子どもたちは、今か今かと稼働する瞬間を待ち続けています。筆者も子どもたちと一緒に待ち続けましたが、たまたま時間帯が悪かったのか1時間待っても、車両が動き始める気配がありません。
さすがにシビレを切らした筆者。近くで子どもたちの引率をする大人に、拙い中国語と翻訳アプリを使い「今日は稼働しないのか」を尋ねてみました。
「いや、わからない。僕たちも稼働を待っているところだ」と返され、今にも動き出しそうなエンジンがかかった車両のほうを見つめます。しかし、それから15分、30分経過しても全く稼働する気配がありません。
炎天下でもあり、子どもたちは稼働シーンの見学を諦めたのか、見学スポットから移動し始めました。なんとなく一人残されるのも不安になった筆者は「僕も行く!」と、子どもたちの後ろをついて行きました。
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