「100年前のモノだよ…?」 現役の“扇形車庫”に子どもたち大熱狂 何がイイのか聞いてみたら“ズバリ”な回答

鉄道車両基地に残る現役の「扇形車庫」が、台湾の観光スポットになっています。炎天下の中で固唾をのんで稼働の時を待つ子どもたちに混じって見学。102年前の鉄道施設に、子どもたちは何を思うのでしょうか。

子どもたちの目には扇形車庫が「電車の旅館」に映る

 結果、2時間ほどネバったものの、この日は時間切れ。残念ながらターンテーブル稼働シーンを見られぬままに扇形車庫を後にしました。しかし、少し不思議に思ったのが、子どもたちの扇形車庫への熱狂ぶりです。

 未就学児から小学校低学年ほどの子たちが多かったですが、彼らの目には扇形車庫がどんなふうに映っているのでしょうか。確かに日本統治時代の建設当初は最新鋭だったであろう扇形車庫ですが、今の子どもの目には特に、古めかしいものに映るはずです。

 その疑問を、先ほど会話した引率者に帰る挨拶をするのと合わせ、改めて尋ねてみました。

「日本統治時代から遺る古跡は、台湾人にとって誇りです。特に『電車が間近で動き、ターンテーブルを伝って線路や車庫を行き来する』扇形車庫は、その象徴的存在。親が積極的に扇形車庫の存在を子どもに伝え、そして、子どもたちもまた『動く様子』を楽しみに、この地に喜んで訪れます」

「子どもたちにとっての扇形車庫は『電車の旅館』。働いた電車が休みに帰ってくる寝床にも見えるようですよ」

 日本統治時代の古跡を「誇り」として、子どもたちに伝え続ける台湾人の思いに感謝するばかりでしたが、当の子どもたちの目に映る扇形車庫が、「電車の旅館」とは、なんともかわいらしい表現だとも思いました。

 日本人旅行者にもぜひ親子連れで訪れてほしいこの扇形車庫ですが、参観は月曜を除く平日13時から16時まで。土日は10時から16時までです。機関区裏手には、子ども用の小さな列車が走る公園もありますので、ぜひ合わせて遊んでみると楽しいと思います。

【了】

【マジで現役!?】これが「102年前の扇形車庫」と「動く転車台」です(写真)

Writer:

1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。

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