運転経路を当日に突如変更 豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」に何が?

近畿に「木枯らし1号」が吹いたその日

 冬型の気圧配置になると、琵琶湖の北西側にそびえる比良山地から琵琶湖へ向け「比良おろし」と呼ばれる突風がしばしば発生。琵琶湖の北西側を走る湖西線は、この影響を受けて徐行運転や運転見合わせになることが珍しくありません。2013年には17回、強風のため運転見合わせになっています。

 そこで20kmほど遠回りになりますが、京阪神と北陸方面を結ぶ特急列車を、湖西線を避けて米原駅経由で運転することがあるのです。その迂回ダイヤもあらかじめ考えられています。

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湖西線で強風が見込まれたため、「トワイライトエクスプレス」などの経路変更を知らせる大阪駅の案内モニター(2014年10月27日、恵 知仁撮影)。

 2014年10月27日の札幌行き「トワイライト」の経路変更も、風の影響でした。当日は西高東低、冬型の気圧配置。近畿地方では「木枯らし1号」が吹いています。そうした気象状況を考慮しJR西日本は「湖西線では本日強風が見込まれる」として、「トワイライト」を米原駅経由で運転したのです。同様に当日は、通常なら湖西線経由で近畿と北陸を結んでいる特急「サンダーバード」も米原駅経由で運転されています。

 このようにしばしば「比良おろし」の影響を受ける湖西線では近年、防風柵の設置といった対策が進行中です。現在は志賀~比良間でその整備が行われており、JR西日本によるとそれが完成した場合、同区間における運転見合わせ時間がおおむね3分の1以下になると見込んでいるそうです。

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コメント

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1件のコメント

  1. 久しく列車での旅をしていない。
    現状では中々そんな余裕はないが、又、列車での旅がしたいですね。