EV・PHVの高速1000円、応募台数半分以下 EVと高速道路の難しい現実

5月からEVとPHV車向けの「高速道路利用実態調査事業」が始まりました。これに参加すると事実上、1回1000円で高速道路に乗ることができ、上手く使うとおトクそうですが、現在のEVの状況を考えると、難しい部分があるようです。EVとその普及、この先どうなっていくのでしょうか。

EVは、行きは良くても……

 もうひとつのハードルは、支給が受けられるのが、高速料金のうち1000円を超えた部分だということです。

 高速料金1000円(普通車)は、距離にして約32km。大都市近郊区間だと27km。東名の東京インターを起点にすると、おトク感が出てくるのは秦野中井インター(料金1680円)あたりから先でしょう。往復で約100kmです。

 しかし、日本のEVの約7割を占める日産「リーフ」の場合、満充電状態からの実際の航続距離は140kmくらい。つまりインターから目的地までの距離まで考えると、秦野中井より遠くへ行ったらもう充電なしには帰ってこられません。急速充電は30分もかかって面倒なので、その時点で「あんまり遠くへ行くのはやめようか」となってしまいそうです。

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「リーフ」はフロントに充電コネクターを装備。急速充電なら約30分で、バッテリーを80%まで充電が可能(写真提供:日産自動車)。

 今回の調査事業の趣旨は、EVにもっとSA/PAで充電してもらって、もっと長距離を走ってもらおうということではありますが、根本的には、EVの航続距離がもっと伸びないと長距離利用は進みません。課題は充電スポットの数よりも航続距離なのです。

 個人的には、現在のEVならシティコミューターに徹した方がいいと考えています。ですから、むしろ料金1000円以下の短距離の利用に限って料金を優遇する方が、EVの普及促進にはなるでしょう。

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1件のコメント

  1. 例えば今後、充電時間を短縮するには、充電ステーションの急速充電器を超急速充電器に取り替えて出力を上げるとともに、車に搭載する電池も超急速充電に耐えるものが求められます。年々技術は進歩していかなければなりませんが、そうなると初期のEVや充電ステーションの陳腐化が早くなります。

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