EV・PHVの高速1000円、応募台数半分以下 EVと高速道路の難しい現実

5月からEVとPHV車向けの「高速道路利用実態調査事業」が始まりました。これに参加すると事実上、1回1000円で高速道路に乗ることができ、上手く使うとおトクそうですが、現在のEVの状況を考えると、難しい部分があるようです。EVとその普及、この先どうなっていくのでしょうか。

EVは、行きは良くても……

 もうひとつのハードルは、支給が受けられるのが、高速料金のうち1000円を超えた部分だということです。

 高速料金1000円(普通車)は、距離にして約32km。大都市近郊区間だと27km。東名の東京インターを起点にすると、おトク感が出てくるのは秦野中井インター(料金1680円)あたりから先でしょう。往復で約100kmです。

 しかし、日本のEVの約7割を占める日産「リーフ」の場合、満充電状態からの実際の航続距離は140kmくらい。つまりインターから目的地までの距離まで考えると、秦野中井より遠くへ行ったらもう充電なしには帰ってこられません。急速充電は30分もかかって面倒なので、その時点で「あんまり遠くへ行くのはやめようか」となってしまいそうです。

Large 20150510 01
「リーフ」はフロントに充電コネクターを装備。急速充電なら約30分で、バッテリーを80%まで充電が可能(写真提供:日産自動車)。

 今回の調査事業の趣旨は、EVにもっとSA/PAで充電してもらって、もっと長距離を走ってもらおうということではありますが、根本的には、EVの航続距離がもっと伸びないと長距離利用は進みません。課題は充電スポットの数よりも航続距離なのです。

 個人的には、現在のEVならシティコミューターに徹した方がいいと考えています。ですから、むしろ料金1000円以下の短距離の利用に限って料金を優遇する方が、EVの普及促進にはなるでしょう。

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. 例えば今後、充電時間を短縮するには、充電ステーションの急速充電器を超急速充電器に取り替えて出力を上げるとともに、車に搭載する電池も超急速充電に耐えるものが求められます。年々技術は進歩していかなければなりませんが、そうなると初期のEVや充電ステーションの陳腐化が早くなります。

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 海自「イージス艦の相棒」が火を噴いた!ミサイル発射の瞬間を防衛省が公開 “強力な防空能力”を持つ汎用護衛艦
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開