EV・PHVの高速1000円、応募台数半分以下 EVと高速道路の難しい現実

5月からEVとPHV車向けの「高速道路利用実態調査事業」が始まりました。これに参加すると事実上、1回1000円で高速道路に乗ることができ、上手く使うとおトクそうですが、現在のEVの状況を考えると、難しい部分があるようです。EVとその普及、この先どうなっていくのでしょうか。

EVはハイブリッド車より損に?

 この事業の陰で、NEXCO中日本管内のSA/PAの充電スポットの利用料金が、この4月から大幅に値上げされました。これまでは「1回あたり一律100円」という、コスト無視の試用期間料金が設定されていましたが、4月からはNCS会員で1分あたり15円。制限いっぱいの30分充電すると450円になりました。NCS非会員のスポット充電だと30分で1500円。1500円で140kmしか走れなかったら、ガソリンに換算するとリッター14km程度。「プリウス」などのハイブリッド車よりかなり割高になってしまいます。

 これは、EVは燃料代(?)が安上がりという前提をも崩壊させかねない値上げなので、今回の調査には、その穴埋め的な側面もあるかもしれません。

 ただ、日産「リーフ」のユーザーは、日産が展開しているZESP(ゼロエミッションサポートプログラム)のスタンダードプランに入会していれば自動的にNCS会員の資格があり、こちらは月会費3000円で充電し放題。つまり、スタンダードプランの会員ならこの調査に申請しなきゃソンです。

 その日産「リーフ」は、2017年登場予定の新型で航続距離300km、2020年には400kmにまで延ばすことを目標にしています。将来の技術革新を見越せば充電スポットの増設は無駄ではなく、その起爆剤的な政策も必要でしょうが、電池容量が増える(=航続距離が伸びる)ほど、満充電に必要な時間も伸びるというジレンマは残ります。

【了】

Writer:

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で、首都高研究家/交通ジャーナリストとして活動中。

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1件のコメント

  1. 例えば今後、充電時間を短縮するには、充電ステーションの急速充電器を超急速充電器に取り替えて出力を上げるとともに、車に搭載する電池も超急速充電に耐えるものが求められます。年々技術は進歩していかなければなりませんが、そうなると初期のEVや充電ステーションの陳腐化が早くなります。

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