西武と台湾鉄路が日本初の乗車券セット発売 連携が具体化する日台の鉄道

「姉妹鉄道協定」を結ぶ西武鉄道と台湾鉄路が、両国で使える日本初の乗車券セットを発売。また今夏から西武と京急、JR東日本、そして台湾鉄路でスタンプラリーが開催されるなど、日本の鉄道と台湾鉄路の連携がいま、具体的に動き出しています。ちなみに西武と台鉄の乗車券セットが発売される6月9日には、台湾で特別な意味があるそうです。

今夏からは海を越えたスタンプラリーも

 西武鉄道は2015年5月18日(月)、台湾の国鉄にあたる台湾鉄路管理局(台鉄)と共同で「台湾鉄路×西武鉄道 姉妹鉄道協定締結 記念乗車券」を発売することを明らかにしました。

 これに含まれている乗車券は、西武が「本川越駅から180円区間」「西武球場前から150円区間」「西武秩父駅から180円区間」で、台鉄が「台北→桃園42元」「高雄→潮州53元」「花蓮→鳳林47元」の合計6枚(すべて大人券)。西武によると、日本と台湾で使える乗車券セットの発売は日本で初めてとのことです。

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記念乗車券の台紙では、西武と台鉄の沿線観光地や車両が紹介されている(画像提供:西武鉄道)。

 西武鉄道はこの日本初の記念乗車券について、西武と台鉄の両方に興味を持ってもらうだけでなく、「日本と台湾それぞれのインバウンド・アウトバウンドへ寄与し、多くのお客さまに『鉄道の旅』を楽しんでいただきたいとの想いをこめた」と話します。

 今年3月14日、西武ホールディングスは国・地域別で訪日旅行者が最も多い台湾を「重要な地域」と位置づけ、「包括的に連携することで事業の発展・地域社会への貢献が相互に実現できる」という考えから、台鉄と「包括的事業連携に関する友好協定」を締結。そして同時に西武鉄道と台鉄も「姉妹鉄道協定」を結んでいます。

 これら協定を結んだのちの展開について、台鉄の周局長を招いて3月14日に西武HDが行った記者会見では「まだ決まっていない」とされていましたが、それが具現化してきた形です。

 また今夏から西武と京急、JR東日本、そして台鉄が共同で海を越えたスタンプラリーを行うほか、台鉄と友好鉄道協定を締結している京急は5月24日(日)、「京急ファミリー鉄道フェスタ2015」会場などで台北駅構内「臺鐵便當本舗(たいてつべんとうほんぽ)」のレシピを再現した「台鉄弁当」を販売する予定。いま日台の鉄道が協力し、「インバウンド・アウトバウンドへ寄与」する動きが具体的な広がりを見せています。

 その背景に台湾からのインバウンドを自社エリアに誘導する目的があるだろうことは、言うまでもないでしょう。2014年11月に台北で開催された「ITF台北國際旅展」には、東京メトロや京成、小田急、東武、阪急阪神など日本の鉄道会社が多く出展。魅力をアピールしています。

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