渋滞名所の海老名JCT、改良で汚名返上か 実走で見えたその効果

この手法、東名の渋滞名所にも適用可能?

 なお、この改良の手法は、ほかのいくつかの場所にも応用できそうです。

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海老名JCTの圏央道内回りから東名方面へのランプウェイ(2015年3月、清水草一撮影)。

 第一は、海老名JCTの圏央道内回り(南行き)から東名方面へのランプウェイです。ここは、今回改良された外回り(北行き)側ほどではありませんが、同じく1車線の上り坂のため速度が低下する構造で、通勤時間帯に渋滞を発生させています。ここも分岐点まで2車線化すれば、渋滞は根絶されます。

 東名本線の大和トンネルも、現状のままで4車線化が可能でしょう。私はこれまで、大和トンネルの蓋を外さなければ4車線化は無理と考えていましたが、海老名JCTで認められたのなら、大和トンネルもなんとか可能なはずです。

 また今回の圏央道のように、あくまで“暫定運用”が条件というのなら、新東名が横浜環状線に延長されるまでの暫定とすればいいでしょう。その実現がいつになるかまったく見えていませんが、いつか造るという構想だけは存在するのですから。

【了】

Writer: 清水草一(首都高研究家)

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で、首都高研究家/交通ジャーナリストとして活動中。

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コメント

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4件のコメント

  1. 本事案、私も気になっておりましたので早速現況の確認に行かれたことは評価します。

    しかし、「2車線化翌日」ということは10/31(土)に行かれたかと推察されます。

    渋滞が解消もしくは大幅に改善されるのは間違いないかと思いますが、平日の通勤時間帯の状況をご確認いただいて、改めて記事化して頂けないでしょうか?

    客観的なデータを用いた研究家らしい記事を期待します。

  2. 呆然としました。

    文面当初にあるこの言葉の使い方はおかしいと思います。

  3. 大和トンネル:本線での本方式採用は速度低下を招き、逆に渋滞を発生させる恐れがある。
    本件の恒久化:新東名開通後、更には横浜方面延長後、本線1車線で容量足りるのか心配。合流部の延長はやるべき。
    ...とはいえ、埼玉区間全通で渋滞が大渋滞となる前に、サクッと対策した中日本を高評価することはよいと思う。

  4. 大和トンネルの話題にも触れられていましたので私見を述べます。そもそものあそこら辺の渋滞の根源は日常生活道路として東名が周辺住民や商用に使われ過ぎている点にあると思っています。
    東名阪の動脈としての機能を担保するためには新東名建設よりも246と国道1号線の間に県民向けのバイパスを作ってしまった方がよいのですが神奈川県内の市を跨ぐ道路建設は計画自体がないに等しいです。それによりもたらされる国道や高速道路整備は国が多額の予算を割いてやるべきことではないと思います。
    これは新東名全線に言えることで、新東名は全て分断し各県内で完結する無料バイパスのような新道にすべきでしたがもはや後の祭りです。
    東名高速をスピードアップさせるために国はあえて日常利用の車両を減らすための地域向けバイパスに投資するという発想はないんでしょうかね。次から次に湯水のごとく金を注ぎ込んで付け焼き刃の増設を続けたところでいずれは少子化と東京への人口一極集中で有料道路など赤字まみれになるはずです。愚かな垂れ流し行為だと思いますが一度動きだせば止まらないんでしょうね。