戦艦「大和」みたいに機銃マシマシの方が強いんじゃ!? 現代軍艦が貧弱な主砲と数少ない機銃のみの理由 なぜ甲板上スッキリに?

第二次大戦中の艦艇というと、多連装砲や対空機銃などでハリネズミのように無数の武装を取り付けているのが一般的でしょう。しかし、現在の艦艇の殆どはそうした装備なくスッキリした印象です。なぜなのでしょうか。

ゴテゴテと配置された砲がなくなった理由

 自衛隊の新型護衛艦であるもがみ型と、第二次世界大戦頃の艦艇を比べると大きな違いがあります。それは、昔は大口径の大型砲塔を複数積み、さらに無数の多連装砲や対空機銃があったのに、それが全くなくなっているからです。せいぜい艦首に備えた5インチ砲ぐらいしか目ぼしいものはありません。なぜ、現在の艦艇は大砲や無数の機銃を装備しなくなったのでしょうか。

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垂直発射システムからミサイルを発射する護衛艦「まや」。このように、現在の艦艇の火器は甲板内部に収まっているものが多い(画像:海上自衛隊)。

 現在の艦艇の甲板がスッキリしている理由には、大戦後にジェット軍用機の時代が到来し、急速にミサイル技術が大きな発展を遂げたことが大きく関係しています。

 戦後、速度の上がったジェット機を撃墜するには、機銃や機関砲ではかなり困難になっていました。そのため、より速い戦闘機を捕捉するため、アメリカ海軍は「テリア」や「ターター」、イギリス海軍では「シースラグ」などといった艦隊防空ミサイルの開発を始め、1950年代に次々と水上艦艇に搭載するようになります。

 さらに、艦砲についても航空戦力の性能向上により、目視できる環境での戦艦や巡洋艦などを主体とした艦隊同士が戦う、いわゆる艦隊決戦が発生しなくなった関係で不要になりました。

 そのため、空母や艦載機などの戦力に劣るソビエト連邦では艦砲のかわりに、空母などの大型艦船を破壊可能な長射程・大威力の巨大な艦対艦ミサイルを積極的に開発するようになります。その後、ソ連と対立していたアメリカでも同様に艦対艦ミサイルの威力に開眼、そちらにシフトしていきました。

 これらミサイルは、箱や筒状の入れ物であるキャニスターや甲板内の垂直発射システムに内蔵してあるため、甲板は構造物が少なくなっています。さらに昔の艦砲や対空機銃は、発射速度が遅く、レーダーやGPSなど各種のデータリンクによる照準制御もないため、命中率の低い銃砲を「数撃ちゃ当たる」といわんばかりに甲板へ多数配置しました。だからこそ、それらがなくなった現在の艦艇の方がスッキリした印象を受けてしまうのです。

【画像】頭デカッ! これが「機銃などいらん!!」で作られた原子力巡洋艦です

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