戦艦「大和」みたいに機銃マシマシの方が強いんじゃ!? 現代軍艦が貧弱な主砲と数少ない機銃のみの理由 なぜ甲板上スッキリに?

第二次大戦中の艦艇というと、多連装砲や対空機銃などでハリネズミのように無数の武装を取り付けているのが一般的でしょう。しかし、現在の艦艇の殆どはそうした装備なくスッキリした印象です。なぜなのでしょうか。

完全にはミサイルに置き換わることはなかった

 ミサイルの技術が向上すると、今度は「誘導の効かない艦砲や対空機銃を搭載するくらいならばミサイルを配置した方が効率的」という考え方で、一時期はアメリカ海軍のロングビーチ級原子力ミサイル巡洋艦やイギリス海軍の22型フリゲートのように、ミサイルしか搭載しない艦船も登場します。ところが、ミサイルのコストは通常の砲弾よりはるかに高いため、砲全てをミサイルへ転換するには至りませんでした。

Large 20241220 01

拡大画像

もがみ型護衛艦「くまの」と、最上型巡洋艦の「熊野」を比較した画像。やはり21世紀のもがみ型は甲板上がスッキリしている(画像:海上自衛隊公式とパブリックドメイン写真を編集部で加工)。

 また、高いコストを抑制する必要性から、コンピュータ制御の導入や砲身冷却などのシステムにより、精度と発射速度が格段に進歩した、単装の小口径速射砲や、バルカン砲の愛称で知られる、発射速度に優れた多銃身機関砲を積むようになりました。これらは、かつて栄華を誇った連装砲や対空機銃・対空砲の代わりになるかのごとく搭載されていきます。

 ところが、2024年現在は、対艦ミサイルの高性能化によってCIWSや小口径砲では迎撃が困難であると指摘され、近接防空ミサイル(RAM)と併用されるようになっています。

 2020年代に入って多用されるようになった、自爆ドローンの対策に関しては、いまだにコストパフォーマンス面などからCIWSや小口径砲の方が有効です。ただ、ドローンなどの防衛兵器に関しても、将来的にはレーザー迎撃兵器などに置き換わる可能性もあります。

 ちなみに、模型にすると、細かい突起物の多い大戦型軍艦の方が完成時の見栄えや達成感が高いという声はある模様で、その見た目ゆえに第二次大戦時の艦艇にロマンを感じる人はまだまだ多いようです。

【画像】頭デカッ! これが「機銃などいらん!!」で作られた原子力巡洋艦です

Writer:

ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. イラン海軍の潜水艦が「撃破される瞬間」捉えた映像が公開 3隻の無人ボートが基地を急襲 “米軍史上初”の攻撃
  2. ロシア軍の攻撃ヘリが「飛行中に急襲される瞬間」捉えた映像が公開 背後から「刺客」が忍び寄る
  3. フェリーが「浮上した海自の潜水艦」を発見!日本一深い湾の「レアな光景」捉えたショットが公開
  4. 「最新鋭旅客機」が駐機中に突如“崩れ落ちる”! 前脚が折れ機首が激突…「衝撃の瞬間」なぜ発生? 背景が明らかに
  5. 惨劇なぜ? 旅客機の客室窓が“上空で木っ端みじん” 「乗客の体が吸い出された」戦慄の様子が公開される
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号