「延期します」 高速道路の「新たな深夜割引」システム追い付かず “強行するとマズイ”理由とは? 不確実で不安な新料金制度
高速道路の新たな深夜割引への移行が、2025年7月頃に延期されました。理由は「データ処理」の準備が追い付かないこと。大容量のデータ通信を前提とした“不確実な割引”への移行は、何が便利で、何が課題になっていくのでしょうか。
もっと大きな料金改定のための“下地づくり”
これまでの割引は、ETCレーン入口と出口の2か所の時間さえわかれば、即座に割引が可能でしたが、新しい割引は、「対象時間に走った距離だけ」しか対象にならないことが大きな変更点です。
そのため、利用車が何時にどこを通行したかが割引金額を大きく左右します。例えば、事故渋滞でほとんど先に進めず、いたずらに時間が過ぎてしまえば、同じ距離を走っていても割引金額が少なくなる可能性があります。
新しい制度では、深夜割引のために約50kmごとにETC無線通信専用アンテナ(フリーフローアンテナ)を設置し、通過記録を取ることにしました。理想的には高度なGPSなどを使って走行ルートと時間をトレースすることができれば、正確な問題のない料金請求になるのですが、そのためのデータ処理やプライバシー問題を考えると、まったく現実的ではありません。
そこで、ETCレーンの入口と出口の通過記録に加えて、ポイントごとの距離と時間で走行中の平均スピードを計算することで、割引対象時間中の走行距離を推定することに決めました。
ただ、それでも、通過記録のデータを集約して、データ計算をする中間処理が必要です。各社の規格を超えて円滑なネットワークを維持するための相互接続性を確実にするために、延期を決断しました。
利用車の時間と距離を把握することは、今後予定する「ロードプライシング」の導入も容易にすることが考えられます。また、2025年初めには割引とは別に、新しい高速道路料金の考え方も議論される段階になります。深夜割引のシステム更新は、新しい高速道路料金のあり方を見越したシステム強化でもあるのです。
そんなでは混雑しててもパーキングには空きが出ます。何もわからない国土交通省が作った430と9時間休憩で混雑してます。荷下ろし場所に行ったところで待機場所も無く高速を降りれば止めるところはありません。それなら荷下ろし場所に近いPAやSAで9時間休憩をして荷下ろし場所に門が開く時間や受付時間に合わせて行く方が効率良いからです。0時でインターおりてるトラックはほぼ雑貨便でしょ!
所詮はデスクワークで現場を知らない人が考える事ですね。全く、何もわかっちゃいない。
システムが追いつかないのではなく仕様をきめられず、発注時に未決定のまま入札させて仕様確定に6ヶ月かかって評価も十分にできない状態で突っ走っているのが現状です