西武鉄道にトドメを刺された!? 東京近郊にあったナゾの鉄道 100年前のレールがまさかの現存!

かつて日本中で走っていた馬車鉄道。100年以上前に走っていた、首都近郊の2つの馬車鉄道の軌跡をたどってみたら、残されたレールまで見ることができました。

馬車鉄道のレールを発見!

 廃止から100年以上が経過した現在、馬車鉄道の遺構はほとんど残っていません。しかし、レールの一部は今でも見ることができます。入間馬車鉄道の計画を発案した狭山市出身の代議員であった清水宗徳氏の墓所が、実際に使用されたレールの上に建てられており、狭山市の指定文化財として保存されていることから、そこで往時をしのぶことが可能です。

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入間馬車鉄道と同じルートで運行されている西武バスの「狭山26」(石津祐介撮影)。

 狭山市駅と飯能駅前の商店街には入間馬車鉄道の案内板があり、中武馬車鉄道の起点だった青梅の森下停車場跡には、小さな記念碑が建っています。そして狭山市立博物館には、馬車鉄道のレプリカが展示されています。興味深いのは、馭者(ぎょしゃ)のモデルが実際に入間馬車鉄道で馭者をしていた桜井万造氏を忠実に再現しているところです。

 前出した「万造じいさんの馬車鉄夜ばなし」は、この桜井氏の談話を収録したもので、当時の馬車鉄道を知るうえで貴重な資料となっています。この本は狭山市立博物館に所蔵されているので、申請すれば閲覧できます。

 また、かつて入間馬車鉄道が結んでいた路線は、狭山市駅西口と飯能駅北口を結ぶ西武バスの「狭山26」が、新道と旧道の違いこそあるものの、ほぼ同じルートで走っているので、当時の馬車鉄道に想いを馳せて乗車することが可能です。ただし、運行は2024年12月現在、日曜日に1往復のみなのでそこは注意が必要でしょう。

 時代と共に消え去った馬車鉄道ですが、鉄道黎明期の日本には欠かせない存在でした。各地で走っていた、馬車鉄道の足跡を探してみてはいかがでしょうか。北海道札幌市の「北海道開拓の村」では、アトラクションとして馬車鉄道が運行されていますので、こちらを体験するのもオススメです。

【100年前の写真】これが“西武にトドメを刺された”鉄道です

Writer:

専門誌を中心に、航空機の取材、撮影を行うライター、写真家。国内外を問わず世界各地の空港やエアショーなど取材。航空機以外にも野鳥、アウトドア、旅行など幅広いジャンルの取材を行っている。

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