実は現在進行形「カワサキの原チャリ」の魅力とは? 高排気量だけじゃない「小さなカワサキ」という“もう一つの世界”
高排気量バイクで知られるカワサキですが、125cc以下の低排気量モデルも意外と多くラインアップされています。そうした“ミニなカワサキ”を複数所有するオーナーに魅力を聞くと、いわゆるカワサキ像とは異なる世界観が見えてきました。
輸出向けの台数はむしろ「低排気量モデルのほうが多いはず」
カワサキ=硬派なバイクメーカーというイメージが形成される一方で、玉田さんはこうも語ります。
「この辺の経緯は僕もそう詳しくないですが、特に輸出向けではアメリカ市場を意識したZなどの1000ccクラスの高排気量のバイクが複数存在した一方、量産モデルでは低排気量の100ccクラスのバイクも多く作っていて、むしろ生産台数で言えば、100ccクラスのほうがはるかに多いはずです」
「どうしても『日本製オートバイ』というとホンダのイメージが強いですよね。ホンダと比べればカワサキの低排気量のバイクは確かに少ないはずです。逆に、カワサキは高排気量の名車が多いので、『カワサキ=昔から⾼排気量だけのメーカー』という誤解を⽣んでいるのかもしれませんが、そんなことはないですよ」(玉田さん)
話を日本国内のモデルに戻します。
玉田さんはカワサキの高排気量モデルを2台所有する一方、125cc以下のモデルも合計6台所有していると言います。しかし、どうしてそこまでカワサキの、しかも低排気量のバイクばかりを好むのでしょうか。
「最初は兄貴が乗っていたホンダのオフロード車を借りて乗っていたんですけど、やっぱり自分のバイクが欲しくなり、カワサキのGPZ400を買ったんです。そして、ヤマハのTZR250、ハーレーダビッドソンにも乗るようになりました。
なので、当初は別に『カワサキじゃなくちゃ』っていうこだわりはなかったんですけど、たまたま出入りしていたショップが『古くからのカワサキ党』みたいなお店だったことと、自分で範囲を決めておかないと『なんでもかんでも乗りたくなっちゃう』と思って、カワサキに絞ったんですね。最初はそんな始まりでした。
カワサキの低排気量のバイクばかり所有している理由は……なんでしょうね(笑)。ただ、原付はなんと言っても維持費が安いこと。車検が必要な重量車を複数台維持するのは経費もかなりかかりますが、小さいバイクはまず税金・保険が安くて済むし、置き場もさほど困らないし、シンプルな構造で整備もしやすい。それと何よりどのバイクも小さくてかわいい。そんな理由ですね」(玉田さん)
コメント