「激セマ!」「激レア!」 西武バスの“ある意味名物”な2路線が廃止へ 片や大人気、片や本数極少 どんな影響が?

西武バスは2025年3月末で、練馬区内の大泉学園駅北口~大泉桜高校~長久保線と、都県境をまたぐ箱根ケ崎→小手指南口線を廃止すると発表しました。これらはどんな路線で、廃止にあたりどのような影響が出るのでしょうか。

練馬区内の狭隘路を走る小さな路線バス

 西武バスは2025年3月31日(月)限りで、「泉38」大泉学園駅北口~大泉桜高校~長久保線を廃止する予定です。同路線は西武池袋線の大泉学園駅(東京都練馬区)から北に向かう路線で、関越道と外環道が接続する大泉JCTの西側を通り、車窓からは都営大江戸線の延伸に関連して敷設される道路の予定地を見られます。

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狭隘な道路を走る「泉38」。狭い道でバス同士がすれ違う(2024年12月、柴田東吾撮影)。

「泉38」は毎日運行され、大泉学園北口発で午前7時から18時までに毎時1~2本が設定されています。

 平日朝はさらに、「泉38」のラッシュ輸送を補う「泉38-3」大泉学園小学校入口→大泉学園駅北口が設定されています。また平日1本ずつ、大泉学園駅の南側にある西武車庫(上石神井営業所)に出入りする「泉38-1」西武車庫前→放射七号→長久保と、「泉38-2」長久保→大泉学園幼稚園前→西武車庫があり、これら4つの系統全てが廃止となります。

 2005(平成17)年12月から運行されている「泉38」には、日野リエッセと呼ばれる小型のバスを使用しています。大泉学園駅北口~長久保間では経由の異なる路線が数多くありますが、「泉38」は通常のサイズのバスでは通れない狭隘路を走行して、並行路線のすき間を埋める形で設定されているのです。

 2023年4月からは、大泉学園駅北口行きで途中の経路変更があり、大泉町六丁目・びくに公園入口の2つの停留所を休止しています。これは水道施設整備事業工事に伴う車両通行止めが行われたためで、迂回運行を行っていますが、2つのバス停はそのまま廃止されます。

 ちなみに放射七号バス停は西武車庫始発の「泉38-1」だけが使用しているほか、大泉学園幼稚園前バス停も西武車庫行きの「泉38-2」だけが使用しており、いずれもバス停として機能するのは平日1本だけです。

「泉38」の廃止後は代替の路線がなく、「泉38」の利用者はほかの路線を利用するために別のバス停まで歩くことになりますが、場所によっては数百メートル離れています。

そこ止まるの!? 狭隘路線のバス停(写真)

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