日本の中古鉄道車両、なぜミャンマーで愛される? 車内に日の丸も

「これからもできる限り使い続けたい」

 ミャンマーで活躍する日本の鉄道車両は100両を越え、さらに増え続けています。古いものは輸出から10年が経ちますが、いまも多くが現役で活躍中。一方で、ここ数年でJR東海やJR東日本からまとまった数の車両が譲渡され、環状線で運転を開始。以前に日本から輸出された車両は地方の路線へ転属したり、エンジンを取り外し客車(自走せず機関車などにけん引してもらう車両)として運転されています。

 ヤンゴン中央駅の留置線には、日本から海を渡ってきた多くの車両が整備を待っていました。「日本の車両は中古車ばかりだけれど、とても頑丈で整備もやりやすい。これからもできるかぎり使い続けたい」と、あるスタッフが話してくれました。ミャンマー国鉄では、日本政府やJICA(国際協力機構)が線路や信号システムの改善を援助しており、どんどんと近代化が進行中。これからますます、日本の鉄道車両が活躍する姿を見られそうです。

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列車で出会った子供たち。鉄道が好きなのは日本もミャンマーも一緒のようだ(伊原 薫撮影)。

 最後に、現在のミャンマーは治安が比較的安定しているものの、一部の地域では民族間の対立や武力衝突が続いています。また、ミャンマーだけでなく世界的に、鉄道施設は軍事施設の側面があり、写真撮影には許可が必要なこともあります。日本国内のように、気軽に駅や列車内を歩き回ったり、写真を撮ることは危険をともないます。

 ミャンマーではビルマ語しか話せない人も多く、言葉が通じないなかでは私たちの何気ない行動が、あらぬ誤解を招くこともあります。写真を撮るときは必ず周りの人に許可を求める、出会った人には笑顔で挨拶をするなど、きちんとマナーやルールを守り、安全に旅行を楽しみましょう。

【了】

Writer: 伊原 薫(鉄道ライター)

鉄道ライター。乗り鉄・撮り鉄のほか、鉄道旅で酒を楽しむ「飲み鉄」や列車を貸し切って遊ぶ「借り鉄」の普及に勤しむ。最近は、鉄道と地域の活性化アドバイザーとしても活動中。好きな発車メロディはJR北千住駅。

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コメント

6件のコメント

  1. 政治抜きに考えるといい話だな
    不穏な地域でもキチンと運航できるようになればいいな。
    こんなカラーリングの装甲列車なんて冗談にしか見えない。

  2. JICAは日本政府の機関だから「ミャンマー国鉄では、日本政府やJICA(国際協力機構)が線路や信号システムの改善を援助しており、どんどんと近代化が進行中。」という書き方は若干不自然。そもそもこの文の構成も、少々難ありか?

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  6. 日本の車両が海を渡って活躍するのは嬉しい事ですが、現地国の車両製造産業の仕事を奪っていると指摘する記事も見ました。保守技術の指導や継承をしっかり行って産業育成につながるよう期待します。あと、キハ11を海外に売却するのなら地元のJR九州に売り込んでほしかった。収容力が大きなキハ40系を持て余す路線や区間が多く、メリットはあったと思います。整備状態が良く掃除が行き届いていてきれいなJR東海の車両は、日本の地方でまだまだ働けたと思う。