紛らわしい!?「二軒茶屋駅」「二本木駅」どこにある? 全国の数字駅名、一番多い「派閥」は
全国にある「数字の入った駅名」、中にはパターンとして、1から10までのうち多くが揃っているものもあります。この駅名パターンには、所在地の地名の由来になった歴史や背景が見られます。
全国津々浦々「駅名数え歌」どこまで見つかる?
全国の駅名には数字の付いたものが多数ありますが、中には「数え歌」のように各地で違った数字をもつ「パターン」も存在します。それらの由来には、一定の背景が見え隠れします。現存する駅名で見てみましょう。
●「○軒茶屋駅」
・二軒茶屋(叡山電鉄鞍馬線、鹿児島市電)
・三軒茶屋(東急田園都市線)
・七軒茶屋(JR可部線)
街道沿いに、その数の茶屋があったことに由来することが多いです。例えば東京都世田谷区の「三軒茶屋」は江戸時代、江戸から相模国の阿夫利神社へ参詣する街道沿いでしたが、この地に三軒の茶屋が営業していたという記録があります。
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●「○軒駅」
・六軒(名鉄各務原線、JR紀勢本線)
・八軒(JR札沼線)
・二十軒(名鉄各務原線)
・二十四軒(札幌市営地下鉄東西線)
各務原市にある2つの駅はかつて周辺にあった家の数、札幌市にある2つの駅は入植時の家の数に因んでいます。
●「〇日市駅」「〇日市場駅」
・一日市場(JR大糸線)
・二日市(JR鹿児島本線)、西鉄二日市(西鉄天神大牟田線)
・三日市(近鉄鈴鹿線)、備後三日市(JR芸備線)、東三日市(富山地鉄本線)、三日市町(南海高野線)
・四日市(JR関西本線)、近鉄四日市(近鉄名古屋線、湯の山線)、あすなろう四日市(あすなろう鉄道)
・五日市(JR山陽本線)、武蔵五日市(JR五日市線)
・上州七日市(上信電鉄)
・八日市(近江鉄道)
・八日市場(JR総武本線)
・十日市場(JR横浜線、富士急行大月線)
・十日市町(広島電鉄横川線)
・廿日市(JR山陽本線)、広電廿日市(広島電鉄宮島線)
多くはかつて、毎月その日に市場が開かれていたことが由来となっています。また、後述の「〇日町」も同じ由来と言われています。なお、秋田県にあるJR男鹿線の八郎潟駅は1965(昭和40)年まで一日市駅だったほか、広島県のJR芸備線にある三次駅も開業時は十日市駅で、その後備後十日市駅へと改称、1954(昭和29)年までそのように呼ばれていました。
●「○日町駅」
・三島二日町(伊豆箱根鉄道駿豆線)
・岩手二日町(JR釜石線)
・五日町、六日町(JR上越線)
・七日町(JR只見線)
・十日町(JR飯山線、北越急行)
以下の文章が重複していますが
意図があってのことでしょうか?
碁盤の目状の区画が形成された町で、各街路に振られた番号が地名の由来になっています。そのため、条坊制を取り入れて作られた京都や、開拓とともに計画的な街づくりが進められた北海道の各都市で顕著に見られます。特に駅名は、京都市と札幌市に集中しています。