空港の主張が強い! 京成仕様の押上駅で都営が“ささやか主張” 幻のメロディも聞けるかも?
京成押上線と都営浅草線が乗り入れる押上駅は、両社の境界駅でもあります。東京屈指の観光地の最寄り駅だけあって、成田・羽田両空港の案内が存在感を発揮。また、駅名標や発車案内などは京成仕様ですが、ささやかながら「都営っぽさ」もあるなど、よく見るとユニークな光景が広がっています。
存在感がある成田・羽田空港の案内
異なる鉄道会社の電車が相互に乗り入れる直通運転。鉄道会社の境界となる駅では、そこだけで見ることができるおもしろい光景が広がっています。
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押上駅(東京都墨田区)は東京メトロと東武鉄道、京成電鉄と都営地下鉄の直通運転の境界駅です。このうち今回は、京成押上線と都営浅草線が乗り入れる押上駅を見ていきます。
同駅は京成が管理しており、駅名標や発車案内などは京成仕様です。券売機もほかの共同使用駅と同様、京成、都営用が並んで設置されています。ただ、京成の管理駅であるにもかかわらず都営用の券売機でも交通系ICカードは利用可能。都営のロール紙で発券されます。
京成・都営の押上駅は、島式ホーム2面と線路4線を持つ構造です(2面4線)。改札を入って、まず浅草線方面の1・2番線ののりば案内を見ると、飛行機のピクトグラムに羽田空港を示す「HND」の3レターコード。押上駅は京成と都営の境界駅ですが、浅草線は泉岳寺から京急電鉄の羽田空港への直通電車も多く運転されていますから、その利便性を主張するのは当然ですね。
ホームは、浅草線のローズと、その先の羽田・横浜方面へ行ける京急の水色が共存しています。
一方、押上線方面の3・4番線ののりば案内にも飛行機のピクトグラムが。こちらの3レターコードは「NRT」、成田空港です。京成といえば「スカイライナー」ですから、これはすんなりイメージできます。
それにしても改札を入った途端、いずれの番線にも飛行機のピクトグラムが出てくるとは。しかも押上は東京スカイツリーの最寄り駅のひとつ。「東京スカイツリー」「羽田空港」「成田空港」と(良い意味での)パワーワードが集結しています。
駅名標は京成のデザインで、浅草線の「A20」と押上線の「KS45」を併記しています。押上線の駅番号は40番代後半が振られているため、23区内ではなかなか大きな数字といえます。
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