速ぇぇ! 「世界初の独自開発超音速ジェット機」が最後の”ガチ飛び”! その速度は? JALも出資「21世紀版コンコルド」製造社の機体
歴史的な瞬間かも!
13回目のテスト飛行
アメリカのスタートアップ企業「ブーム」が現地時間2025年2月10日午前(日本時間11日未明)、テスト機「XB-1」で初の超音速飛行を実施しました。同社は超音速旅客機「オーバーチュア」の開発を進めており、XB-1は「オーバーチュア」実用化のために開発された機体で、世界初の独自開発超音速ジェット機(the world’s first independently developed supersonic jet)といいます。
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「XB-1」は、ブームが独自開発したジェット機で、全長は71フィート(約22m)あり、機体後部にはゼネラルエレクトリック(GE)社が設計したジェットエンジンを3つ搭載、主翼は高速飛行に適したデルタ(三角)形状となっています。
ブームは2014年に設立されたスタートアップ企業で、JAL(日本航空)も出資しています。今後、同社は民間向けの超音速旅客機「オーバーチュア」を開発する計画で、すでに航空会社からの事前注文も獲得しているほか、JALも優先発注権を取得しています。もし「オーバーチュア」が実用化された場合、2003年に退役した「コンコルド」以来の超音速旅客機の出現となります。
今回のテスト飛行は13回目となり、41分のフライトで、超音速を複数回突破し、マッハ1.1を超える速度を出しました。今回は超音速で飛行した際に生じる衝撃波「ソニックブーム」測定のための音響テストなどが実施されたとのことです。なお同社の公式SNSによると、XB-1のテスト飛行は今回が最後になるとしています。
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