駅のエスカレーター「両側立ち」は本当に最善か? 「元祖・片側立ち」の街が得た“結論”とは カギは自由と寛容
駅では、エスカレーターは歩かず両側に立つよう呼びかけられており、条例を定める自治体まであります。エスカレーターの「片側立ち」のルーツは英国ロンドン地下鉄といわれていますが、そこでは、「片側立ち」「両側立ち」の安全性や効率性の実験が行われていました。
両側立ちは本当に速いのか?
2019年、6か月もの期間を費やした壮大な実験が、ロンドン中心部のホルボーン駅で行われました。4本あるエスカレーターの一部を「両側立ち」で歩かずに乗るように呼びかけ、片側を空けた場合と効率・安全面でどのくらい差があるかを検証したのです。香港の地下鉄MTRで両側立ちが行われたことに触発されての実験でした。
ロンドン交通局の資料によると、6か月の実験の結果は、「両側立ちは片側立ちよりも30%ほど効率良く人を運べる」ものの、「混雑時にのみ有効」との但し書きがされています。つまり、ラッシュ時以外は両側立ちにしても効率面では意味がないというのです。
さらに、ロンドン交通局の発表資料には、短いエスカレーターは歩いて登る人が多いため、「高低差が18.43m以下のエスカレーターでは片側を歩くようにした方が、効率が良い」という先行研究が記されています。また、ロンドンで2015年に行われた別の実験では、高低差10mの短いエスカレーターで両側立ちを実施すると、エスカレーターの運搬能力が10%減になったことも記されています。
高低差18.43mというと、7階建てまで一気に上がるほどの長いエスカレーターということになります。
日本の鉄道駅のエスカレーターは一般的に分速30~40mですが(日本経済新聞による)、ロンドン地下鉄のエスカレーターは分速45mとかなり高速です(エスカレーター製造業Stannah社のサイトによる)。そのため、高低差が18.43m以下という数値をそのまま日本の鉄道駅に当てはめられないと思いますが、参考までに、日本国内の鉄道設備では最長クラスと称される東京臨海高速鉄道(りんかい線)の大井町駅のエスカレーターは、ホルボーン駅の高低差24m(ロンドン交通局による)よりも短い22m(日本経済新聞による)。18.43mを超えるエスカレーターは、実は、なかなかありません。
例えば、東京メトロの永田町駅で有楽町線から半蔵門線に乗り換えるためのエスカレーターは、長いように思えて高低差17mということです(朝日新聞による)。
効率面からは、両側立ちを導入する意味がある場所・時間帯が非常に限られているという結論に達したロンドン交通局。また、安全面に関しては、両側立ちにして歩行禁止にすることで転倒防止につながるかどうか、ロンドン交通局の6か月の実験では有意なデータが収集できなかったそうです。
おまけに、両側立ちを実現して定着させるためには、常時、係員がエスカレーターの乗り口に張り付いて監視・指示する必要があったということで、その効果の薄さと従業員の労力に反してあまり得るものがなかったばかりか、両側立ちを強制されたことに対して地下鉄利用者から思いがけない猛反発を受けたのです。つまり、「ゆっくり乗るか、速く駆け上がりたいか、選択をする権利と自由を奪われた」というわけです。
これに懲りたロンドン交通局は、実験直後に「両側立ち撤廃」を宣言し、2025年現在も、その考えに変更はないと筆者の取材に明かしました。
じゃあ歩いて転んで怪我すればいいよ
日本の場合はエスカレーターと階段が併用されているのが多いので、駆け上がりたいなら階段を使うべき。
紳士ならわざわざ狭いエスカレーターを選ぶこともないでしょう。
寝言ですか?
エスカレーターの両側に立っていたら将棋倒しを防げなくて、歩かせれば防げる?まずつまずかないことが大事では。歩いた方がつまずくリスクは増える。何のために手すりがあるの?エスカレーターは普通の階段より段差大きいことくらい知ってますよね。ロンドンからとやかく言われても説得力ないよ。なんで乗りものニュースがこんな駄文使うの?見損なったよ。
右側を開けておくために、多くの人が左側の列に並んでしまう。その間に次の列車が到着してさらに左側の待ち行列が長くなる というシーンをよく見かけます。また、これが嫌で右側に乗ると後ろを忖度して歩いてしまう という人が多いのではないでしょうか?
交通需要が少ない場合の右開けはもともとグッドマナーとして始まったものだと思います。(右側を急ぐ人の安全マナーは必要ですが)
一方、左側に待ち行列ができるような交通需要がある場合は、右にも分散して乗ることが効率的だということを社会的なコンセンサスにするような啓蒙策があるように思います。
階段に行け!という人は階段歩く人のことを考えずに正義感を押し付ける自分勝手な人。
「お急ぎの方のために片側をお空け下さい」という自動音声を流して片側空けを推奨したのは鉄道事業者。
今よりその70年の方がはるかに混雑していた。この期に及んで言うようになったこと自体どこかおかし。
障害者や病気、ケガの人のことを考えたことありますか?
右半身が不自由だと左の手すりにつかまり、左半身が不自由だと右の手すりにつかまらないと安全に利用できない人もいるんです。
そう言った『安全』は、あなたの頭の中には無いのかな?
障害者や病気、ケガの人、こうした方々はエスカレーターは危険なのでエレベーターに乗るのが基本。
鉄道事業者や施設管理者、エレベーター協会も弱者の方々にはエレベーターに乗るよう推奨しています。
左だ右だとして同調圧力をかける使い方もマナー違反って事でしょう。
あと「必ず手すりを持って」使うようにすれば、このようなお話は丸くなるんですよ。
そもそも1列エスカレーターにして2列に作らなけりゃ1人立てば塞がって隙間ないから追い越しなんて起こらない
エスカレーターの定員は3段に2人です。全部両立ちの推奨は定員オーバーを促すことになり、それはそれで危険です。
日本の場合はエスカレーターと必ずしも階段と併用されておらず離れていたり階段自体ない駅も多く、
階段も既に人の往来が多いので階段を駆け上がることはムリ。知らない人はいいかげんなことを言う。
紳士ならふだんから階段上り下りする人へのことも考えて「階段へ行け」なんて
自分勝手なことを言うこともないでしょう。
かつて両側立ちでマックスでエスカレーターに乗っていてエスカレーターがその重量に耐え切れず
ステップがそのままスライドして多くの人が雪崩で落ちてきた事故が世界でも日本でもあった。
もしこうなったらうしろの人は倒れてきた人を支えきれない。
1列エスカレーター作れと言う人は駅の構造上の難しさや費用対効果、採算を考えたことがない人
日本にそんな紳士淑女が居たらこんな問題になってねえよ。両側使えば解決だろ。混雑時に片側開けてるの本当頭悪いよ。
以前この問題でエレベーター協会に直接聞いた。
・エスカレーターでの事故の大半はベルトに手指巻き込まれ、ステップでサンダル巻き込み事故が大半
・上記に対すると、歩行や駆け上がりでの事故は割合的には少ない
・言い出し始めたのはエレベーター協会ではなくJRを中心とした鉄道事業者
という回答があったことを報告しておきます。
障害者や病気、ケガの人は、言われなくてもエレベーターを使います。
ただ、エスカレーターは有ってもエレベーターが無い所(駅だけでなく、地方の商業施設等)はどうするの?BLC君の言う通り、普通に両側使えば良いじゃない。
急ぐ人は、階段を駆け上がって下さい。
片側スカスカにすることで列が長く延びているのをご覧になったことがないようで。両側立ちを積極的にやればその列は半分になることも想像できない模様。
「急ぐ人は、階段を駆け上がって下さい」、このコメントで馬脚を現しました。
既に階段も人が大勢上り下りしていて急ぐに急げない、これが現状。
エスカレーターに乗る自分には関係ないから、「階段を駆けあがれ」と言っている。
階段を歩いている人のことは考えない、これがホンネ。身勝手なことを言ってることに気付かない。
都内の駅各所ではエスカレーターと階段、エレベーターが離れている箇所も多い。
さらには片側でエスカレーター1基しかないところもけっこうある。
おまけに両側に立って整然と乗り降りしていてもその後ろの通路が大渋滞で通行が混雑する
という光景を結構見かけます。したがって両側立ちが輸送効率良いというのは胡散臭い。
エスカレーターで駆け上がるのはたしかに迷惑。ドタドタ駆け上がる迷惑な人もいる。
ただ誰だって急用を思い出したり便意を催したりなどで少し急ぎたい人もいるだろうし
そういう場合もある。立ち止まる側としては、こちらを気遣ったり安全に気を付けて
上り下りしてくれるなら、少し早く歩く程度なら別に構わないと思ってますけどね。
「片側スカスカにすることで列が長く延びているのをご覧になったことがないようで。両側立ちを積極的にやればその列は半分になることも想像できない模様。」
↑両側キチキチにしても列が長く伸びているのをご覧になったことがないようで。
想像だけでものを言うんじゃダメ。実際に見たことがないなら話にならない。首都圏をつぶさに回って見てみるがよろし。
速いかどうかではなくて、安全・安心でスレスが無い事が重要です。